富士通

PRIMEPOWERの導入により、ROI(投資利益率)を向上

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

中国:KGI Asia Limited様導入事例


競争が厳しいアジア全域で金融ビジネスを展開するため、顧客の投資を管理するためのオンラインサービスやリアルタイムサービスを、迅速かつ確実に向上

[ 2006年9月12日掲載 ]


「PRIMEPOWERの導入により運用コストを約30%削減でき、スタッフの作業能率もアップしました。その結果、お客様により優れたサービスを提供できるようになりました。」 – KGI Asia Limited ITアソシエイト・ディレクター Andrew Wu氏

アジア全域においてファイナンシャルサービスを提供するKGI Asia Limited様(以下、KGI)は、アジアで10本の指に入る先物仲買会社です。香港・中国・台湾・韓国・タイ等の各国で、50万社を超える顧客にサービスを提供しています。 KGIは、アジア各地で80ヶ所以上あるオフィスにおいて2,000名以上の専門家を擁し、包括的なワンストップ・ファイナンシャルサービスを、個人と企業の両方の顧客に提供しています。

KGIは、競争が厳しく変化の早いアジアにおいて、金融ビジネスを展開しています。そのため、顧客の投資を管理するためのオンラインサービスやリアルタイムサービスを、最高の安全性・専門性と高信頼性な方法を用いて、迅速かつ確実に向上させる必要があります。

導入事例概要
システム概要:金融ソリューション
システム構成:PRIMEPOWER 650
ETERNUS3000 モデル400
導入前の課題:
  • 月末の報告書の準備を迅速に行うため、金利計算・記帳に要する時間を短縮
  • データベースサイズを縮小させて、データバックアップのスケジューリングや日常業務などを改善
  • 高信頼なプラットフォームを導入することで、株式デリバティブや確定利付き商品など、新しい商品ライン展開や対象地域の拡大を実現
導入による効果
  • 日次バッチ処理性能が、旧システムの3倍に向上
  • PRIMEPOWERの選択により、3年間の運用コスト削減とROIの向上を実現
  • サーバの性能向上によりデータバックアップ時間や日常業務が改善、生産データベースサイズが10%減少
  • 地域展開計画の実現に向けて、高信頼サーバが中国での運用をサポート

課題

KGI ITアソシエイト・ディレクター Andrew Wu氏

KGIは業務の一環として、証券・先物取引における最新情報を、重要顧客に向けて提供しています。しかしプラットフォームの老朽化により、KGIはこの重要な業務を処理する際に、大きな困難に直面していました。

KGIのITアソシエイト・ディレクター Andrew Wu氏は説明します。「お客様は朝一番に、最新の取引が記載された報告メールを受け取ります。しかし、営業チームがその情報を入手するのは、しばらく時間が経ってからです。このような状況は好ましいことではありません。」

他にも報告書作成に関する課題として、月末の報告書を期日に間に合うように作成する必要がありました。しかし金利の計算や記帳といったプロセスに時間がかかるため、作成に約1週間かかりました。

「以前使用していたSun Fire E10000の場合、金利の計算だけでほぼ半日必要でした。その結果、報告書の作成が遅れ、その分スタッフに負担がかかっていたのです。」(Wu氏)

また、KGIグループの証券取引量が着実に増加していたため、システム管理業務の効率化が必要でした。緊急な課題として、データベースのサイズを縮小させるために、データをバックアップするスケジュールを決める必要がありました。しかし、データのバックアップは簡単な作業ではありませんでした。

「旧システムではバックアップを行うために、週末の30時間以上を要しました。退屈で時間がかかる作業だったのです。旧システムはキャッシュメモリサイズが小さいので、特に顧客在庫記録のテーブルサイズが割り当て可能な最大のキャッシュメモリサイズを超えると処理が実行できず、その結果全体のパフォーマンスも低下しました。」と、Wu氏は語ります。

システム管理に関するもう一つの大きな課題は、障害発生時の危機管理対策の実施でした。KGIが以前使用していたDLTによるバックアップ・リストアでは、バックアップしたデータのリストアに12時間以上かかりました。また、データベース全体をフルバックアップするためには、DLTテープが3本必要でした。しかし今では、LTO-2テープ1本に十分収まります。

「業務を長時間中断することになり、とても困っていました。」(Wu氏)

これらの課題を把握しながらも、KGIは主要なアジア市場、特に中国での事業拡大や、株式デリバティブ、確定利付き商品における品目の拡充を検討しています。この目的を達成するために、KGIは最優先の検討事項がありました。それは、3年間にわたりKGIのビジネス拡大計画をサポートする、高信頼・高性能なプラットフォームの選択です。

市場での競争力を失わないためにも、KGIには迅速な行動が求められました。システムの刷新を検討していた2003年頃、アジア地域の経済状態は、積極的なIT投資決定に適していませんでした。しかし、KGIは日々の取引業務を改善するために、コスト効率の良い新たなソリューションを導入する必要がありました。


ソリューション

昨年、Wu氏やシステム管理者たちがこれらの課題への取り組みを決意した際、主に次のことに注意しました。それは管理コストを抑えつつ、要求の厳しい先物・証券取引環境をサポートすることが出来る、高信頼・高性能なシステムを入手するという点でした。

KGIは、ハードウェア・プラットフォーム数機種を比較検討して、Solarisを搭載したPRIMEPOWER 650 を選択しました。富士通は性能テストのため、KGIにPRIMEPOWERを貸し出し、そのマシン上で生産データベース環境を構築・実行しました。
1ヶ月間の性能・信頼性テストを行った結果、Wu氏は、従来使用していたSun Fire E10000に替わる最もコスト効率の良いシステムは、PRIMEPOWERであると確信したのです。

「我々はPRIMEPOWERの性能、そして当社の設定アプリケーション『GLOSS』との互換性を非常に気に入りました。そのため1ヶ月間のテストが終了すると、すぐにでもPRIMEPOWERを購入したいと思ったのです。」と、Wu氏は語ります。

なお、他にKGIが導入した富士通ソリューションとして、ストレージ集約を解決するETERNUS3000 モデル400があります。

導入による効果

システム性能が3倍に

KGIが導入したPRIMEPOWER 650は、64ビットSPARC64 Vプロセッサを搭載し、クロスバー帯域幅13.8 GB/sを実現しています。
PRIMEPOWER の導入以来、日次バッチ処理性能が、旧システムの3倍に向上しました。
PRIMEPOWERの性能にすっかり感心したWu氏は、PRIMEPOWERを生産環境にして、事務処理・収納GLOSSシステムを稼動することに決めたことを明らかにしました。そして、それまでUATプラットフォームとして使用していたSunのマシンをPRIMEPOWERに切り替えました。

ROI(投資利益率)の向上

PRIMEPOWERの導入により、KGIは高い投資利益率を達成しました。これは、今後3年間にわたり支払う必要のあるメンテナンスサービス料金の大幅削減により実現しました。

「それまでのシステムには莫大なメンテナンス料がかかっていました。ほとんどの部品は調達が大変だったので、ベンダーの独占的なサービスが必要だったのです。しかし富士通のPRIMEPOWERの場合、3年間で支払う費用の総額が、従来のシステムで1年間に支払っていた料金よりさらに安いのです。」(Wu氏)

システム管理作業時間の短縮

高性能で信頼性の高いPRIMEPOWERは、KGIの交替勤務者たちにも高い効果をもたらしました。システム管理作業の時間を短縮できたのです。

「当社の交替勤務者が監視していた日次バッチ処理が、2時間で終了するようになりました。以前は、通常6~8時間かかっていたので、大幅な短縮になります。空いた時間に、他の業務を行えるようになりました。」(Wu氏)

データベースのサイズが10%縮小

KGIは、富士通のPRIMEPOWERを導入してから、生産データベースのデータサイズが10%縮小したことに気がつきました。これはバックアップ作業や日常業務の効率化による成果であり、システムの性能向上における非常に重要なメリットです。

Wu氏は加えて語ります。「今後、データベースのサイズ管理がより効率よく行えるようになるでしょう。将来は、システム性能の向上を促進するために、より効率よくキャッシュメモリへ割当てができるようになるでしょう。」

業務の処理時間を短縮

KGIのスタッフが、月末レポートを締め切りに間に合うように準備するための作業効率も大幅に向上しました。それまで半日必要だった金利計算が、2時間以内で完了できようになったからです。

「PRIMEPOWERは、当社のスタッフが処理するすべての作業時間を短縮しました。以前は、作業が完了するまで作業を監視する必要がありました。例えばUATの準備をする際、当社のシステム管理者が常に監視をして、テープ交換のメッセージが出たらテープを交換しなければ、楽しい週末が迎えられませんでした。しかし今では、バックアップに必要な時間は約4時間に短縮されたため、他の作業をする時間が増えました。」と、Wu氏は説明します。

運用コストを約30%削減

「PRIMEPOWERの導入を決めたおかげで、運用コストを約30%削減できました。サーバを導入して3年目には、最大90%の削減となる見込みです。さらに重要なのは、このことが当社スタッフの作業効率向上にも役立っているということです。そのぶんよりよい顧客サービスを提供できるようになりました。」(Wu氏)

また富士通のサーバによって、KGIは別のハードウェア・プラットフォームに投資することなく、新たな開発環境を構築できました。
PRIMEPOWERは、現在業界において最もTCO(総所有コスト)が低いサーバです。

確実で賢明なシステム移行

「PRIMEPOWER 650に切り替えたことは、正しい選択でした。」とWu氏は語ります。PRIMEPOWERは、高性能・高信頼・高い保守性などのメリットとともに、業務停止時間を最小化し、高品質なメンテナンスサポートを提供します。

「PRIMEPOWERに決定する際、我々は主に2つの要素を考慮しました。まず我々は、富士通が提供するサポートのサービスレベルに感心しました。富士通はベンチマーク・テストのためにシステムの貸出を申し出てくれて、『GLOSS』システムとの互換性をチェックするために力になってくれました。
もう一つはコスト面です。我々のチーム、特に我々のデータベース管理者は、プラットフォームの調査と評価において、先入観を持つことなく素晴らしい仕事をしたと思います。」(Wu氏)

今後KGIは、様々な商品ラインを次々と発表していく予定です。それらは過去に計画をしていたのですが、システム性能不足のために商品化を中止していた商品です。

「以前は当社の『GLOSS』システムを海外で展開する自信がありませんでした。しかしPRIMEPOWERに切り替えてからは、地域展開計画を実行することも選択できるようになりました。」と、 Wu氏は話します。

「KGIには、中国での運用を3年に渡りサポートし、地域展開計画の実現を支援する、信頼性・拡張性の高いプラットフォーム・PRIMEPOWER 650が不可欠です。」

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。