富士通

論理的思考を養うための情報処理教育を実践。
学生たちのさまざまなアイディア展開を支えるPRIMEPOWER。

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

文京学院大学人間学部様


業種:文教
製品:PRIMEPOWER 800
ソリューション:新演習システム

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導入前の課題 導入による効果
  • 卒論時などの処理集中時のパワー不足
  • 履修者数増加に伴うパワー不足
  • 学部規模拡大に備えたシステム増強
  • サーバ利用が集中する時期においても安定した処理性能の提供を実現
  • 学生の自由な研究を支える質の高い学習環境の構築を実現
文京学院大学
▲文京学院大学

少子化、高齢化がすすむなか、社会のあり方も新しい要請を受けて変化してゆきます。高齢化社会、福祉社会といわれ、子供や障害者、高齢者を例外とせずすべての人が「共生」できる社会が求められるなか、「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」「ノーマライゼーション」などへの取り組みが注目されています。そしてその実現のために、社会のさまざまな問題に対応できる専門家の育成が求められています。

そのような背景において文京学院大学は、1997年に心理学や保育、福祉の専門家を育成する機関として、人間学部を開設しました。授業の一環として行われる情報処理教育では、アプリケーションに頼ったコンピュータ操作だけではなく、データ処理の過程の理解を目指す授業を展開しています。また、教育の効果を大学内の成績への反映にとどめることなく、社会において活用・応用できる女性の育成を目指すことで、大学の「個性化」を図っています。

また、同大では学部内の組織改革や学科新設なども予定されており、充実した教育環境の構築に意欲をもっています。その一環として、コンピュータを用いた教育・研究環境の拡充を目指し、新たに研究用演算サーバの導入を検討。今回のPRIMEPOWER 800の導入となりました。それまでの経緯について、人間学部教授松田浩平氏と、情報教育研究センター研究主任武田善樹氏にお話を伺いました。


導入の背景

意外にも頻度の高い人間学部のサーバ利用

心理学は「こころの科学」と言われ、人間の行動や事象への反応などを観察・実験・調査などにより「客観的データ」を収集します。これらのデータは、「こころ」そのものの直接測定ではないこともあり、しばしば膨大な量になることがあります。心理学はこのように、測定・計測・記録・統計処理などを基盤とする科学です。これらの実験で得られたデータを統計的に処理し、人の心理や行動の特徴を解き明かすことを目的としたものが、「基礎心理学」と呼ばれる領域です。また、そこから得られた法則や知識が、臨床心理学や教育心理学といった「応用心理学」において実際の問題に役立てられる基盤となります。

そのため心理学科では、高度な統計処理が必須です。統計処理を行うツールとして文京学院大学では、SASインスティチュートジャパンのデータマイニングツールが導入されています。心理学科は、文系の学問でありながらサーバの利用率はかなり高いと言えます。

しかしこれまで、人間学部に設置されたサーバは、さまざまなデータを保管しておくファイルサーバとしての役割のほか、情報処理の授業における実習用、卒論などで利用される研究用を兼用していました。また、そのサーバを利用できる端末が設置されているのは、演習室一室のみ。サーバの利用が集中する卒論提出の時期には、利用したい時間に演習室が授業でふさがっている、サーバへの負荷が高くなり、処理が追いつかなくなる、といった問題を抱えていました。

情報処理の仕組みそのものを理解させる講義を追加

松田浩平氏
▲文京学院大学
人間学部教授
大学院人間研究科教授
松田浩平氏

また心理学科では、2003年度から、情報処理関連の授業の追加を予定しています。文京学院大学 人間学部および大学院 人間研究科 教授の松田浩平氏は、「特定のアプリケーションに特化した授業を行うと、学生はそのアプリケーションのGUIに頼った操作をしてしまいがちです。そうすると、例えば卒業後に入社した会社で採用しているアプリケーションが授業のものと違った場合、応用がききません。現在でも、OSの仕組みを理解するために、GUIではなくコマンドを利用した操作で授業を行っていますが、これに加え情報処理の工程を理解し、論理的思考を養うためにJava/Fortranを利用したプログラミング実習を行う予定です」と、実習追加の背景について語ります。

サーバの負荷が高くなりつつあること、2003年度に演習室を利用した授業が増えることから、人間学部では、2001年5月に新たに演習室を設けました。それに伴い、研究・演習専用のサーバを新規導入。従来のサーバをファイルサーバ専用に切り替えました。この演習専用サーバに採用されたのが PRIMEPOWER 800です。


導入のポイント

群を抜く処理性能と高いコストパフォーマンスが採用の決め手

松田氏は、「工学部など理系の学部であれば、授業や研究におけるサーバの利用率も高いでしょうから、ある程度コストがかかっても、処理性能の高いマシンの導入許可は下りやすいかもしれません。しかし人間学部においては、性能が高くかつ値段も高いマシンの導入は難しかった。サーバの選定にあたって、コストパフォーマンスが高いことは第1の条件でした」と研究・演習専用サーバ導入時の苦労を話します。PRIMEPOWERは、独自の「SPARC64™ GP」CPUによる卓越したトランザクション性能、超高速クロスバースイッチバスによる高いパフォーマンスを持ち、同じ価格帯のUNIXサーバと比較しても群を抜く性能だったと言います。

学生が自由に研究を行える環境を支えるPRIMEPOWERの高信頼性

武田善樹氏
▲情報教育研究センター
研究主任
武田善樹氏

人間学部の情報教育研究センターで研究主任を務める武田善樹氏は、「一般的なシステムの構成は安定して利用されることを前提としていますが、研究用のサーバの場合、学生がどんな使い方をするか予測できません。非常に大規模な計算要求を課すこともあります。サーバの選定において信頼性の高さ、安定性も欠かせないポイントでした」と導入における別の側面を話しています。PRIMEPOWERには、Solaris™ Operating Enviromentを採用したことによる、オペレーティングシステムレベルの高い安定性、堅牢性に加え、メモリやディスクのエラー監視など、ハードウェアのトラブルによるシステムダウンを最小限に抑えるテクノロジが数多く取り入れられています。それが99.999%のアップタイムを実現しているのです。


システム概要

研究・演習専用サーバを新設、2教室同時運用も実現

サーバ室
▲サーバ室

これまでは、1台のサーバをファイルサーバと研究・演習用に兼用していました。しかし、卒論提出の時期になると授業に平行して研究での利用が集中し、過負荷によって処理能力が低下するという問題を抱えていました。そのため既存のサーバをファイルサーバ専用に切り替え、2001年5月、新たに研究・演習専用サーバとしてPRIMEPOWER 800を導入。演習室も一室増設し、既存の演習室と合わせ2室に設置された端末から、PRIMEPOWER 800を利用できるようにネットワークを変更しました。松田氏は「学生がアイディアが浮かんだ時にすぐ端末に向かえる充実した教育環境が整いました」と効果を語ります。


システム連携イメージ
▲システム連携イメージ

導入効果:1.サーバ利用が集中する時期においても安定した処理性能の提供を実現。2.学生の自由な研究を支える質の高い学習環境の構築を実現。

今後の展開

4~5年後の需要にも耐える高い拡張性・柔軟性で、安心の運用環境

同学部はこれまで人間学科一科に保育心理、福祉心理、心理学の3専攻制をとってきましたが、2003年度からは共生社会学科、保育学科、人間福祉学科、心理学科の4学科制へと組織変更が行われます。データ処理を重視した従来の理念は受け継がれ、さらに共生社会学科ではプログラミング演習やデータベース演習など情報処理に特化した講義も新たに開き、いっそうの情報処理能力がサーバにも要求されます。CPUが16個まで搭載可能という高い拡張性を持つ PRIMEPOWER 800。武田氏は、「4~5年後の需要にも耐える高い拡張性・柔軟性で、安心してシステム運用を行なえます」と語っています。

「これからも人間学部の理念に則り、プログラミングやデータベースに通じた人材育成を進めていきたい。信頼できるシステム環境の中で、学生の可能性を十分に引き出せる教育を心がけたい」(松田氏)と意欲を示す文京学院大学人間学部でした。

大学概要

所在地ふじみ野キャンパス
埼玉県入間郡大井町亀久保1196
URLhttp://www.u-bunkyo.ac.jp/index.html