富士通

CPUを状況に合わせて振り分けるパーティション運用で、
別々だった教育・研究用サーバを、1台のPRIMEPOWERに統合。

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

日本大学生産工学部様


業種:文教
システム名:計算センターシステム
製品:PRIMEPOWER800 1台
アプリケーション:Forte High Performance Computing 6 update1, Gaussian94, Mathematica, Fortran&C Academic Package, S-Plusなど

PDF印刷用 PDF版ダウンロード(4,125KB)

導入前の課題 導入による効果

研究用/教育用という用途も性質も違う2台のサーバを管理する必要があった。

1台のサーバに統合したため管理しやすくなった。

研究用サーバは独自OSのため、教育用との不整合があった。

利用状況に応じた柔軟なシステム運用が可能になった。

研究用のサーバは一部の研究者しか使わなくなってきていた。

研究用、教育用サーバの完全な互換性が確保できた。

日本大学生産工学部様国際社会で活躍できる「役に立つ技術者」の育成を目指す日本大学生産工学部様(以下、敬称略)。千葉県習志野市のキャンパスに約6000人の学生が学ぶ同校は、平成14年に学部創設50周年を迎えます。
理工系学部にとってのおもな研究活動は、コンピュータを使用して“機構解析”や“分子軌道解析”などの多様な計算処理を行うこと。こうした研究活動の根幹部分にPRIMEPOWERが使用されています。そこで今回はPRIMEPOWER導入に関して、日本大学生産工学部 計算センターの黒澤達也氏にお話を伺いました。


導入の背景

クセのある研究用サーバから、使いやすい教育用サーバへ計算が集中。
その結果、教育用サーバ本来の働きが圧迫されることに。

黒澤 達也氏
計算センター
黒澤 達也氏

日本大学生産工学部では、研究者が膨大な量の計算を行うための“研究用サーバ”と、学生達が利用する“教育用サーバ”の2つのシステムを運用していました。

『研究用サーバは独自OSのため多少のクセがあり、使用するのは一部の研究者だけという状況になりました。そしてデータの互換性という面からも、ほとんどの研究者が教育用サーバで計算処理を行うようになってしまいました。しかも、研究用の計算は高度で複雑なため、いったん処理を始めてしまうとサーバを占有してしまいます。』(黒澤氏)

その結果、当然ながら教育用サーバ本来の働きは圧迫されてしまいました。
『こうした理由からも、研究用/教育用のサーバを1つに統合してしまうのは良くない。そこで、別々のシステムでも互換性が高く、使いやすく、しかも管理がしやすいシステムを構築できないかと考えました。』(黒澤氏)

そこで富士通がご提案したシステムは、1台のPRIMEPOWER上で2つのシステムを稼働させる“パーティション運用”だったのです。


導入のポイント

過不足のないスペック、導入可能な価格で
パーティション運用ができるのはPRIMEPOWERだけだった。

他のメーカが提案するサーバは、スペックや価格の面でニーズにマッチするものがなかったそうです。
『もちろん富士通さん以外のメーカにも、パーティション運用が可能なサーバを提案していただきました。しかしどれもスペック、価格ともに高過ぎるハイエンドモデルだったのです。しかし、PRIMEPOWERはミドルレンジでスペック、価格のどちらも今回のニーズにマッチしていました。』(黒澤氏)

また、使いやすさの向上や既存資産を有効活用できることも大きなポイントになったようです。
『1台のサーバ上で稼働しているので、2つのシステムは完全に互換性を持ち、ユーザの使い勝手が向上。ひとつのサーバを管理、操作するだけでよいので管理者側も助かります。また、今まで作成したプログラムなどをそのまま使うこともできるので、既存資産を活かすことも可能。今のサーバは、私たちが利用するのに十分な性能を持っていますから、2~3年後に陳腐化してしまうことはさほど問題ではありません。それよりも今回は、使いやすさを一番重視しました。』(黒澤氏)

システム概要

16CPUを状況に合わせて振り分け、最適な運用を実現。
さらに共有ファイルサーバを併せて導入し、ユーザビリティに配慮。

PRIMEPOWER800が搭載する16CPUのうち基本として、研究用に12CPU、教育用に4CPUを割り当てる“パーティション運用”を実現。これは、学生・研究者合わせて6000人を超えるユーザの状況に応じて、テスト前は研究用8:教育用8、長期休暇中は研究用12:教育用4のようにフレキシブルに運用することが可能です。そして同じ筐体でも完全に別々のシステムとして稼働するため、それぞれの処理に影響を与えることはありません。しかし完全な互換性を持っているので、研究用サーバで作成したプログラムを教育用サーバでそのまま使用することができます。

また、研究用と教育用の両方で利用できるNASとして、共有ファイルサーバのNR1000を併せて導入。このファイルサーバは、UNIX・Windows どちらのデータでもひとつのストレージイメージとして扱うため、ユーザはデータの違いを意識する必要がありません。加えて、システムへの導入や追加なども容易です。将来を見据えて1テラバイトのディスク容量を搭載しているので、保存できるデータ容量も問題ありません。そして、今までは手動だったデータのバックアップ作業を自動化したため、週に1度の差分データバックアップ、月に1度の全データバックアップも大変な作業ではなくなりました。

加えて、インターネット経由のリモート管理を可能にし、管理者の負担も軽減。実際、長期休暇時に起きたトラブルをリモートコントロールで処理することができたそうです。

ハードウェアPRIMEPOWER 800×1台
NR1000×1台など
OS日本語Solaris2.6

システム概要

システム概要図

システム概要の拡大図 (新しいウィンドウで表示)

導入効果:1. 1台のサーバに統合したため管理しやすくなった。2.利用状況に合わせた柔軟なシステム運用が可能になった。3.共有ファイルサーバの導入で、データの違いを意識する必要がなくなった。4.データバックアップが自動で行えるようになった。5.インターネット経由でのリモート管理が可能になった。

今後の展望

今後は、増えつづけるデータをバックアップする
ストレージを強化していきたい。

黒澤 達也氏
計算センター
黒澤 達也氏

今後は、確実に増大するデータに対し、バックアップシステムを強化していきたいということです。
『まだ導入して半年程度ですが、希望通りに運用できているので今のところ何の不満もありません。ですから、今後システムを強化していくとすれば、データのバックアップシステムですね。シンクライアント環境のため、データ量は今後ますます増大していくでしょう。ですから、そうしたデータの増大に合わせてバックアップ容量も今後どんどん強化していかなければならないと考えています。』(黒澤氏)


学部概要

所在地千葉県習志野市泉町 1-2-1
学生数6,000人
URLhttp://www.cit.nihon-u.ac.jp/