UNIXサーバ PRIMEPOWER でプラットフォーム移行を短期間で実施
PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。
各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。
株式会社 岡村製作所 様 導入事例
SAP R/3バージョンアップとプラットフォーム移行を短期間で同時に実施 PRIMEPOWER+ETERNUSにより卓越した処理能力、信頼性、拡張性を実現
2005年10月3日掲載/PDF印刷用 PDF版ダウンロード (87KB)

岡村製作所のエルゴノミック・メッシュチェア「コンテッサ」
「SAP R/3のバージョンアップとプラットフォーム移行を短期間で同時にという難題を、富士通のSAPサポート力で乗り越えることができました」
会計ビッグバンやディスクロジャーなど企業会計上の必要性により、90年代後半から、ERPシステムは一気に日本企業に広まりました。そして今、これらのシステムは再構築の時期を迎えようとしています。株式会社岡村製作所様(以下、岡村製作所。敬称略)のERPシステムも、機能的、性能的限界が目立ち始め、しかもサーバのリプレース時期が近づいていました。そこで、岡村製作所は、高いROIを求め、コストパフォーマンスに優れた富士通のUNIXサーバPRIMEPOWER(プライムパワー)とストレージシステムETERNUS(エターナス)の採用を決めました。その結果、SAP R/3 のバージョンアップと、HP-UXからSolarisへのサーバOSの変更を含むプラットフォーム移行を同時に行うこととなりました。この難題を、富士通の高い技術力、サポート力により、業務を実質的に停止させずにトラブルなく10日間という短期間で完了。高信頼、高パフォーマンス、高拡張性のシステムが稼働しました。
| 導入前の課題 | 導入による効果 | |
|---|---|---|
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最新のSAP R/3のパフォーマンスを引き出せる、処理能力の高いプラットフォームを構築すること |
バッチ処理やバックアップ時間を半分以下にするほどの高いパフォーマンスを確保 |
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システム構築にあたり、高い投資対効果を実現すること |
高い信頼性と拡張性、および、システム資源を無駄なく活用できる構成により、高い投資対効果を実現 |
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業務を停止せずに短期間でデータ移行を実現すること |
プラットフォームの移行準備に通常の半分の約6カ月、システムの切り替えは業務を止めることなく10日間で完了 |
導入の背景
SAP R/3のバージョンアップとサーバのリプレースを決断


岡村製作所は「お客様の立場に立ったもの作り」をコンセプトに、一貫した品質保証体制で使いやすさと安全性を重視したもの作りを推進しています。オフィス環境、文教施設環境、店舗等の商環境のほか、セキュリティシステム、建材、インテリア、物流システムに至るまでをカバーし、「ワンストップソリューション」でお客様のプロジェクトコストを大幅に削減、プランニングからアフターケアまでグループ一貫体制でサポートしています。
こうした同社における経営の情報化を担っている財務会計システムは、90年代末にSAP R/3+UNIX(HP-UX)で構築したものでした。そして、本稼働から7年が経過し性能や容量の面で限界が見え始めたので、システム更新の検討に着手しました。「連結決算や情報開示へ対応するために、ERPパッケージとしてSAP R/3(以下、R/3)とオープン系サーバで最新のシステムを構築しました。構築当時と比較して、機能的な限界も目立ってきて、R/3のバージョンアップが現実課題になってきました。しかもハードウェアのリプレース時期も近づいていたのです」と、同社情報システム部 システム第二企画担当主事の長田浩一氏は語ります。
「構築当時の予想を遙かに上回ってデータ量が増えており既に1TBを超えていました。その結果、トランザクションも膨大になり、プラットフォームの処理能力が追いつかなくなっていました。このため夜間のバッチ処理が翌日の昼過ぎから夕方までかかり、業務に影響を与えることもありました」と、同社情報システム部 システム技術担当 プラットフォームグループ 係長の上杉英之氏も当時のシステム上の問題点を振り返ります。
そこで同社では、R/3のバージョンアップとプラットフォームのリプレースの同時実施を決断。2003年11月から具体的な検討に着手し、業務を実質的に止めずに、スピーディかつスムーズな新システムへのデータ移行を目指しました。
導入のポイント
コストパフォーマンスに優れた富士通を採用

R/3のバージョンアップと同時に移行するプラットフォームの詳細なスペックについて詰めていきました。「根底にあった考え方は『投資と回収』の重視です。投資した分の効果を最大限に求めるために、従来のプラットフォームに限ることなく選定の幅を広げました」と、長田氏はシステム再構築の方針を語ります。この考えに基づき、国内のUNIXサーバ・ベンダー各社に、提案を依頼しました。そこで、富士通が提案したのがコストパフォーマンスに優れたUNIXサーバPRIMEPOWERとストレージシステムETERNUSの組み合わせでした。
岡村製作所は、R/3のバージョンアップとHPUXからSolarisへOSの移行が並行することは極めて難易度の高い作業であると承知していましたが、この大プロジェクトに富士通と挑む決断をしました。「富士通の総合力に期待しました。移行に向けて段階を追ったリハーサルの計画や具体的な移行スケジュールの提示などの技術支援と、全面的なバックアップ体制を敷いてくれたことは、我々の期待を裏切らないだろうとの判断につながりました」と、長田氏は決断の理由を語ります。また、「担当者のレスポンスが早く、相談や質問に対してはどこよりもスピーディに的を射た回答が返って来ました」と、同社情報システム部 システム技術担当 プラットフォームグループ 主任の木原英太郎氏も、富士通の対応を高く評価します。
SAP R/3バージョンアップとプラットフォーム移行の実施において、サービス停止期間を少なくすることを前提に同社では、2004年の年末年始をターゲットに準備を開始。業務を止めずに、スピーディでスムーズな新システムへのプラットフォーム移行を目指して移行実施手順を確実にするため、6月から6回のリハーサルを計画しました。ところが、最初のリハーサルで、スケジュールに大きな影響を与える問題が発覚しました。「SAPのテーブルの1つが、移行に約6日間も要することがわかり、実施日程どおりの10日間での移行が危ぶまれました」と上杉氏。その際、富士通SAPコンピテンスセンター(SAP FJCC)は、問題を調査・解析し、回避方法を検討、解決策を提示しました。「その結果、問題のテーブルは10時間で移行可能となり、問題は回避できました」(上杉氏)。その後もリハーサルを重ね、予定通り12月23日から本番の移行作業を開始。スケジュール通りR/3のバージョンアップとデータ移行を完了し、翌1月4日から新システムが本稼動しました。通常業務に支障なくわずか10日間でSAP R/3のアップグレードとプラットフォーム移行が完了しました。
システム概要
卓越した処理能力、信頼性、拡張性を確保

新システムでは、サーバに3台のPRIMEPOWER 900を使用。2台をAPサーバ(※1)、1台をセントラルシステム(※2)にしています。APサーバは並列動作することにより、1台に障害が発生してもシステムの可用性を確保。また、セントラルシステムに障害が発生した際には、APサーバの1台を手動で切り替えてセントラルシステムとして使用できる構成にしています。「セントラルシステムをクラスタ化することも考えましたが、ハードウェアの信頼性とコストパフォーマンスを考えると、この構成で十分と判断しました。切り替え時間も許容範囲と考えており、無駄のない構成で投資対効果も高いと判断しています」と、長田氏はその信頼性に自信を見せます。また、ストレージには高い信頼性と性能、拡張性を備えたETERNUS6000を採用。このデータをテープライブラリETERNUS LT160にバックアップする運用にしています。
木原氏は処理性能の飛躍的な向上に満足しています。「夜間バッチ処理は3時間半かかっていたものが約1時間半に短縮しています。バックアップ時間も、約5時間半から2時間以内へと短縮されました」。前述の装置とシステム構成により、信頼性も充分確保できました。サーバはパーティション分割機能により現状のシステムに影響なく、新たなアプリケーションを追加できる拡張性を確保しています。その結果、「『投資と回収』を実現し長く使えるシステムが構築できました。優れた技術力と製品はもちろん、SAP FJCCによる技術支援やプラットフォームソリューションセンターでの検証など、期待どおりの総合力を発揮してもらい富士通を高く評価しています」と長田氏は語っています。
今後の展望
新プラットフォーム上で稼働するアプリケーションを開発
長田氏は、「今後の課題は新プラットフォーム上で稼働するアプリケーションの開発強化にある」と語ります。例えば、ホストシステムで稼働させている管理会計システムを、将来的には今回の新システムに移行し、会計業務の一元化を実現したいと考えています。卓越した処理性能と信頼性、そして十分な拡張性。富士通の提供した新たなプラットフォームは、岡村製作所の大きな期待に応えています。
株式会社岡村製作所様 会社概要
| 所在地 | 横浜市西区北幸1丁目4番1号 天理ビル19階 |
|---|---|
| 創業 | 昭和20年(1945年)10月 |
| 資本金 | 18,670百万円(2005年3月31日現在) |
| 従業員数 | 2,664名(2005年3月31日現在) |
| 事業概要 |
スチール家具全般の製造・販売/産業機械その他の製造・販売/金属製建具取付工事の請負/建築業に関わる付帯工事・設計・製造・販売/商品陳列機器その他の製造・販売/金庫・貸金庫の製造・販売/事務所の環境向上と事務・生産効率向上に関する情報の提供とこれに関連する機器の製造・販売
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| ショールーム |
東京(千代田区紀尾井町)03-5276-2001 大阪(中央区南船場)06-6282-4028 福岡(中央区大名)092-712-4546 |
| URL | http://www.okamura.co.jp/ |
用語解説
- ※1: APサーバ
- SAP R/3のアプリケーションサーバ
- ※2: セントラルシステム
- SAP R/3のセントラルインスタンスとデータベースインスタンスを併せ持つシステム
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