富士通

5000人を超える同時ログインにも安定して稼働する、
17万人規模の社員教育を高い信頼性で支えるe-Learningシステム

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

富士通社内事例(FUJITSU ユニバーシティ)


システム名:FUJITSU NetCampus(e-Learning システム)
製品:PRIMEPOWER 200,400,650

導入前の課題 導入による効果

日本全国、そして海外のグループ企業すべてに統合された教育システムを提供できる信頼性の高いシステムであること

遠隔地間のライブ討議やストリーミングなど、コスト削減やスピードアップを実現する、高信頼性のシステムを構築

教育実施期間など利用が集中する時にも安定して稼働すること

5000人を超える同時ログインを受けるハードユースにも安定して対応

FUJITSU ユニバーシティの概要

ビジネスと教育の一体化を実現させる、世界規模の社員教育システム

富士通は教育に熱心な会社と言われています。従来から、e-Learningなどを用いた各部門・各職場のさまざまなレベルでの教育に取り組んできました。昨今の厳しい環境のなかでは特に、「人材の高度化」が長期的・戦略的課題としてきわめて重要になっています。

このため2002年4月、国内外の富士通グループ約500社、17万人の従業員を対象に、「業界をリードする高度人材の育成」を目的とした本社組織の統合組織「FUJITSUユニバーシティ」を設立。「プロフェッショナル人材の育成」、「グローバルなビジネスリーダーの育成」、「ベースライン(階層別)教育の強化」を柱とし、戦略や人事と教育システムを連動させることでビジネスと教育の一体化を目指しています。

プロ育成から総合的人材教育まで、ITを駆使して環境を提供するFUJITSU NetCampus

FUJITSUユニバーシティには、プロフェッショナル育成を目的に、営業部門に特化したソリューションカレッジと、事業部門に特化したテクノロジーカレッジがあります。また、ビジネスリーダー育成のためのビジネスカレッジがあり、これらは当社のe-Learningシステム「FUJITSU NetCampus」を通じて、日本全国およびアジア・パシフィック、アメリカ、ヨーロッパに広がる富士通グループ企業で展開されています。

従業員は職場の自席で講義やテストが受けられるだけでなく、自席で受講しにくい職場にはラーニング・スペースと呼ばれる専用席が設けられています。また、自分のペースに合わせて自宅でも利用可能になっています。主要3つのカレッジのほかには、階層別に選抜式でベースライン教育の強化を図るGKI (Global Knowledge Institute)プログラムや、歴史や哲学を通じて総合的な人材の育成を目指す人間力学部など、当社の社風を表す独自のプログラムが実施されています。

FUJITSU ユニバーシティの概念図
FUJITSU ユニバーシティの概念図

e-Learningがもたらすコスト、スピード面の効果

FUJITSU NetCampusは、ITを駆使したe-Learning環境を提供する為に創出された「e-教育プラットフォーム」です。このシステムの目的には、自席などで受講ができることによる出張旅費、移動時間、教育運営費の削減がもたらすコストダウン効果があります。その他にも、社員のスケジュール調整を必要とする教室などを用いた教育とは異なり、教材の制作、場所の確保、スケジュール調整が容易であり、最新情報をスピーディに、大量に教育できること、いつでも、どこでも社員の業務に即応した教育を提供できるオンデマンド効果などが挙げられます。

例えば、2003年1月と2月の2ヶ月間に行われた情報セキュリティ教育には、およそ3万7000人の対象社員の98%が受講しています。この短期間でこれだけの受講率は、e-Learningでなければ考えられません。

FUJITSU NetCampusを構成する5つの教育コンセプト

NetCampusには、それぞれの教育の場や状況に対してコンセプトを設け、受講者である社員にとってよりよい教育環境を提供しています。Webを利用したストリーミングで、テキストだけでなく講師の声や動画像を配信するオンデマンド型コンテンツ、Webカメラによるライブ討議や遠隔地間の距離をなくすライブ講義など、複数のIT技術を組み合わせるなどして、より快適で、効率よく、最新の情報もスピーディに習得できる環境を整えています。

  1. LMS(Learning Management System):
    イントラネットを活用し、講座運営者との申込受付等のやり取り、講座の受講、BBSを用いたディスカッションや相互Q&Aなど、教育コミュニティを提供します。
  2. DL(Distance Learning):
    遠隔学習環境。事務所の自席での学習が困難な環境下の社員のために、個人学習コーナーを設けるほか、遠隔地間でライブによるグループ討議を可能にするグループ討議コーナーを設置しています。
  3. コンテンツデリバリー:
    Webアクセスが可能なHTMLベースコンテンツのほか、音声や動画を配信するストリーミングコンテンツを強化。自席で講師の映像と音声を受けながらライブで受講が可能になり、学習効果の向上を図ります。
  4. CCC(Cyber Consultation Center):
    CRMパッケージを活用し、学習に関するあらゆる問い合わせに対応し、個人/企業の教育を支援。学習中の専門的な質問に対し、講師や専門家が回答したり、学習遂行の上でのさまざまな個人的相談にも、担当者が親身に応じます。
  5. SKILL(現在ソリューションカレッジで実施中):
    事業計画を立案し、それに基づいて立てられた人材開発計画を個人の人材育成計画に反映させ、実際の教育遂行の評価を個人と組織に施し、さらなる事業戦略へとつないでゆく、HRD(Human Relation Development)サイクルを確立します。そのために、「教育受講履歴」、「資格情報」、「スキル保有情報」等を一元管理・分析し、事業に活用するためのプラットフォームを構築していきます。

PRIMEPOWERの役割と効果

5000人以上の同時アクセスにも安定して稼働する、高信頼性のシステム

17万人にのぼる社員教育を一元的に管理するFUJITSU NetCampusのシステムは、インターネットデータセンター「富士通館林システムセンタ」に設置されています。NetCampusの中核サーバには、PRIMEPOWERを17台、ディスクアレイ装置にはGR720を使用。高信頼基盤ソフトウェア「Safeシリーズ」のクラスタリング技術、冗長化技術により、サーバ/ストレージを高可用化し、システム全体の高信頼化を実現しています。

4月からの海外拠点へのプラットフォーム拡大へ向けて、NetCampusシステムの24時間365日稼働の体制が固められています。世界のどの時間帯からもアクセスを受け、安定した教育を提供し、同時にすべての教育履歴等の情報は破損されることなく安全に保管されなければなりません。PRIMEPOWERは世界最高水準のエラー検出機能や自動訂正機能、さらに内蔵ディスクの2重化などの高信頼技術が搭載されており、高い信頼性を得ています。さらに、ほとんどのサーバは二重化設計で構成されており、障害発生時にも万全の体制を整えています。2台のサーバが互いに補完的役割を持ち、負荷を均等に分散することで、システムのパフォーマンスと信頼性を最大限に高めています。また、保管された情報はすべて当社の川崎工場に陸輸され、そこにおよそ100万件もの教育に関する情報が大切に保管されています。

また、データベースにはOracleが採用されており、Solaris(TM) オペレーティング環境(以下、Solaris OE)をOSとするPRIMEPOWERとの親和性が高いことから、安定稼働を実現しています。

NetCampusシステム構成図
▲NetCampusシステム構成図

今後の展開

富士通グループ全体の教育の50%をe-Learning化へ

当社では2003年4月より海外グループ会社へのFUJITSUユニバーシティの展開を開始しました。また、セキュリティ教育を関係会社の社員8万人を対象に開始。そして全社一斉教育として、Linuxに特化した教育やウイルス対策教育/特許教育なども本格化するなど、NetCampusシステムはいよいよフル稼働で活用されていきます。技術、ソリューション、ビジネス、そして国際教育と、教育の場面におけるe-Learning化を進め、2003年度中には海外も含めた富士通グループ全体での教育の50%以上を、NetCampusを用いたe-Learningに移行していく予定です。NetCampusはグローバル規模での事業戦略に結びついた人材育成システムのプラットフォームとして、これからますますFUJITSUユニバーシティの展開に貢献してゆきます。

取材協力

▼FUJITSU ユニバーシティ

山村 弘

所長
兼 ビジネスカレッジ長
山村 弘

石田 重夫

NetCampus推進グループ
ディレクタ
石田 重夫

船津 義久

NetCampus推進グループ
船津 義久