PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。
各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。


本コンテンツは、2002年4月15日から(株)リクルート社のキーマンズネットで掲載していた内容を、(株)リクルート社の許可を得て転載しています。
掲載されておりますサービス内容・料金などは掲載日時点のものです。変更等がある場合がございますがご了承ください。 |


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富士通の「PRIMEPOWER」が売れている。昨年末時点で、全世界ですでに17,300台を出荷、ユーザーの評価もすこぶる高い。 その大きな理由の1つが「PRIMEPOWER」の信頼性の高さだ。 富士通は、メインフレームで培った知識・ノウハウと技術力をもとに、最先端の情報技術を採用することによりこれを実現する。また、この信頼性の追求を自社製品との組合せだけでなく、積極的に他社ソフトウェア製品、ハードウェア製品とも進めている。 富士通は、EMC社と、サーバベンダーとストレージベンダーというだけの関係を越え、高信頼ソフトウェア「Safeシリーズ」の開発にあたって、EMC社のe-infostructure
Developers
Programに参加するなど、積極的にパートナーとの技術交流に取り組んでいる。 このような取り組みにより富士通の「PRIMEPOWER」は、多彩なシステム要求に最高の信頼性を追求し、“止まらないシステム”という要求に応えているのだ。

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今回は、インターネット時代のビジネス・インフラとして、富士通がPRIMEPOWERで追求した信頼性と、それを実現するために結集した先進技術やノウハウについて、富士通・コンピュータ事業部の開発部長・伊藤裕氏と志賀真之氏にお話をうかがった。
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伊藤裕氏 富士通 コンピュータ事業本部サーバソフトウェア事業部第二開発部長 |
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志賀真之氏 富士通 コンピュータ事業本部事業推進統括部プロダクトマーケティング部 |

―システムの信頼性に対する要請が高まっていますが?
伊藤氏:システムがダウンすると仕事ができない。電気や水道がストップしないのと同様のレベルで、ビジネスのインフラとして情報システムは「止まらない」ことが前提になってきています。とくにインターネット時代になって、ほとんどの取引やサービスがインターネット上で実現されるようになり、24時間365日、システムが安定して稼働することが求められています。
ほんの短時間、システムがダウンしただけでもビジネスに膨大な損害を生じかねない。生産性の低下や売上利益、販売機会の損失といった直接的な損害に止まらず、顧客の企業に対する信用も失いかねません。 連続運転に耐えられる高信頼のシステムを構築することが、企業の情報システムに必須の課題となってきています。
―確かに、システムがダウンしてサービスが停止したというのがニュースになったりしますね。システムダウンの影響というのは計り知れないものがあります。
伊藤氏:ただ、一口にシステムの信頼性と言っても、システムが大小さまざまなコンポーネントから複雑に構成されていますから、それぞれのコンポーネントの信頼性が低くてはシステム全体として安定した運用はできません。コンポーネント個々の信頼性の高さが全体のシステムの高信頼性の前提になります。
―どれか1つでも問題があると、システムはダウンするということですね。
伊藤氏:そういうことです。ノンストップでどれほどシステムの稼働を継続できるかということを可用性(Avalability)と言いますが、この可用性の尺度として稼働率が用いられています。稼働率は想定される全稼働時間からシステムダウンの時間を除いた、実際にシステムが稼働している時間の割合で計算されます。たとえば99.999%の稼働率と言うと、システムの停止時間が年間で5分以内という意味になります。
―5分以内のダウンなら、ほとんど影響がないように思うのですが…。
伊藤氏:実際に影響を計った調査によると、システムの規模が大きくなればなるほど、時間単位、分単位の停止でも企業の収益に直接影響を与えてしまうことになりうるという結果が出ています。 もう1つの側面として、万一、システムの運用を妨げるトラブルが発生した場合、業務を停止する時間を最小限にして、いかに早く業務を再開するかということが重要になります。このプロセスは、トラブルの発生源を迅速に検出して、影響を最小限に抑えるようにトラブル発生源のコンポーネントをシステムから切り離す仕組みと、業務を再開するまでの復旧処理から構成されます。トラブルの発生自体を抑制すると同時に、こうした復旧までの所要時間をいかに最小化できるかが可用性に大きく影響します。

伊藤氏:このようにノンストップが前提となる企業情報システムのプラットフォームとして、富士通ではサーバ、OS、ストレージやデータベース、アプリケーション基盤のすべてを提供しているのですが、その中心となるのが「PRIMEPOWER」です。
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富士通の「PRIMEPOWER」
高性能・高信頼性ですでに世界的に高い評価を得ているUNIXサーバ。富士通が開発したSPARCプロセッサとサン・マイクロシステムズ社のSolaris(TM)
Operating Environment(以下、Solaris OE) を採用し、富士通独自の先進技術で可用性を高めている。
主な特長として
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UNIX市場で最も使われているSolaris OEを採用することにより、最新のソフトウェアベンダー製品/ハードウェアベンダー製品を利用可能 |
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富士通で開発した「SPARC64 GP」を搭載し、世界最高レベルの高性能・高信頼性を実現 |
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世界最高速のクロスバスイッチを装備、128CPUまでのSMP(Symmetrical Multi
Processor)を実現し高いスケーラビリティを達成 |
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さまざまな高信頼化技術の採用で、99.999%の高可用性を実現 |
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パーティション機能により柔軟なシステム構成が可能 |
などが挙げられる。
PRIMEPOWERの詳細についてはこちら
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―PRIMEPOWERは99.999%の高可用性を実現しているということですが。
伊藤氏:富士通が独自に設計、開発、製造するプロセッサ「SPARC64
GP」と「Solaris OE」をベースに、SafeCLUSTERをはじめとする高信頼ソフトウェアによる、高速ホットスタンバイ機能や縮退運転機能などの高可用性技術を投入することで99.999%の稼働率を達成しています。 先に説明したように、単純にコンポーネントを組み合わせただけでは連続運転に耐えるシステムにはならないので、細かな考慮の積み上げによって全体としての高い信頼性を実現可能にしているわけです。 たとえば、主要なコンポーネントを冗長化することで単一障害(Single
Point of
Failure)となる要因を排除し、システム全体として停止しないようにさまざまな技術を組み合わせています。またエラー検出機能の採用でいち早くシステム内のデータの不整合を検出し、データを完全に保護するなどの機構があります。

―さまざまな高信頼化技術が投入されているわけですね。
伊藤氏:もう1つ重要な点はお客様のシステム構成に沿った出荷テストや品質管理で継続してその品質を保証すること。お客様ごとに信頼性に対する要件は異なりますから、それぞれに合わせたシステム構成と運用プロセスの確立が不可欠になります。富士通では単にサーバシステムの提供ということではなくて、システムの導入から運用まで、すべてのフェーズでお客様を支援するサービスとサポートを充実させています。
―これまでメインフレームなどで培ってきた経験や実績に基づくノウハウが、そうした充実したサービス、サポートに活かされるということですね。
伊藤氏:そういうことです。ハード、ソフトとサービスを総合して、トータルで信頼性の高いソリューションを提供できると考えています。

―PRIMEPOWERが搭載している個々のコンポーネントの高信頼性についてですが、プロセッサなどは独自に開発されていますね。
志賀氏:そうです。PRIMEPOWERのプロセッサはSPARC V9アーキテクチャーに準拠した最新の64ビットプロセッサ「SPARC64
GP」で、富士通で独自に開発したものです。
また、OSについてもサン・マイクロシステムズ社様とのSolarisハードウェアパートナーズプログラムを通じて、Solaris OEが動作することを保証しています。 富士通はサン・マイクロシステムズ社様と17年に及ぶ密接なパートナーシップを結んでおり、単なるOSの供給元と販売元の関係に留まらず、SPARC
Solaris OEプラットフォームを開発して市場に広めると言う共通の目的を持つ強力なパートナー関係にあります。 これをベースにPRIMEPOWERでもSolaris OEの標準インタフェースに沿った当社独自の高信頼化機能を組み込むことが可能になったわけです。
―なるほど。それぞれのコンポーネントの高信頼性の背景にはそうしたパートナーシップというのがあるわけですね。
志賀氏:そうです。プラットフォーム部分だけではありません。富士通は、ストレージ製品ETERNUSシリーズを販売しておりますが、EMC社様のストレージ製品を希望されたお客様に最大の信頼性を提供するためのパートナーシップも大切にしています。
PRIMEPOWERパートナーカタログ をご参照下さい。富士通があらゆるベンダー様と協調して、お客様の多彩なご要望に応える取組の一端をご理解いただけると思います。
―各社とのコラボレーションによってトータルとして信頼性の高いシステムが提供できるということですね。
志賀氏:そういうことです。たとえばEMC社様のストーレージ製品はグローバル市場で高い実績を上げています。当然、PRIMEPOWERとの組み合わせで導入されるお客様も多い。お客様にしてみたら、最初から両社のソリューションの組み合わせで事前に信頼性が確認できていれば安心できますね。また、その組み合わせで性能を最大限に発揮するためのノウハウや技術も事前に用意されていたほうがいいはずです。 そうした意味で、パートナーシップを結んでコラボレーションすることで、お客様の安心感・信頼感が高まるということになると思います。
―PRIMEPOWER
CENTERもそうした意味合いで利用されているのですね。
志賀氏:PRIMEPOWER
CENTERでは、パートナーとの協力によって、お客様の要望に沿ったシステムの導入のためのコンサルティングからシステム構築までを総合的支援しています。各社のソフトウェア製品/ハードウェア製品を組み合わせて実際にお客様の提案プランをすばやく実現し、システムをさまざまな視点から検証することで、安心してシステムを導入していただくことができます。
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PRIMEPOWER
CENTER―お客様に最適なソリューションを提供するために 富士通では、PRIMEPOWERを使用するシステムインテグレータ、ソフトウェアベンダ/ハードウェアベンダや、新しいビジネスモデルを創出しようとしているドットコム事業者、最新技術に興味をお持ちの企業など、インターネット・ビジネスの成功を目指すすべてのお客様を支援する目的で、2001年5月に「PRIMEPOWER
CENTER」を開設。開設以来、来場者数は約12,000名を数え、その目的もベンチマーク/検証から、セミナー/研修、商談/コンサルティング、打合せ、見学など、多岐にわたっている。 システムインテグレター、ソフトウェアベンダー/ハードウェアベンダーの各社(2002年3月末現在、83社が参画)と協力して、コンサルティングからシステム構築までをトータルにサポートしている。
PRIMEPOWER CENTERの詳細はこちら
PRIMEPOWER CENTER



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ここまで、富士通の「PRIMEPOWER」が実現している信頼性について、そのビジョンを中心にお話をうかがってきました。 実際、PRIMEPOWERには富士通独自のさまざまな信頼化技術が投入されています。主なものとしては、
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エラー検出機構(ECC)による障害率の低減 |
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独立したプロセッサによるシステム監視機構「SCF」でシステム監視 |
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主要コンポーネント(CPU、メモリ、ディスク、電源、ファン)の冗長化機構 |
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最大16 ノードのサーバを相互接続するクラスタシステム |
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システムを停止することなく故障部品を交換する動的再構成。活性交換機能 |
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稼働中に故障部品(CPU、メモリ、I/Oバス等)をシステムから切り離す縮退運転機能 |
などが挙げられます。 次回は、こうした技術についてさらに詳しく紹介する予定です。 |
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