富士通

「プロセッサフォーラム2004」レポート

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

マイクロプロセッサと組み込みプロセッサに分かれて開催されていたプロセッサフォーラムが一本化されて、春と秋の2回の開催となりました。「フォールプロセッサフォーラム」としては、今回が初の開催となります。

また今回台湾でも、アジア版プロセッサフォーラムである「台湾プロセッサフォーラム」が開催されました。米国以外で開催されるのは初めてのことです。発表内容はフォールプロセッサフォーラムと基本的に同じです。

富士通のサーバプロセッサとしては、一昨年、昨年に続き、3回目の参加となります。昨年のプロセッサフォーラムではPRIMEPOWERの次世代プロセッサの発表を行いましたが、今年は趣向を変えて当社プロセッサ開発の歴史について発表を行いました。その中で、当社のメインフレームであるGSのプロセッサをベースにPRIMEPOWERのプロセッサSPARC64 Vを開発したことや、半導体テクノロジを130nmから90nmに変えることでクロックアップを実現したことなど、プロセッサの開発手法などを紹介しました。

■イベント概要
Fall Processor Forum風景

▲Fall Processor Forum風景

Fall Processor Forum (新しいウィンドウで表示) (旧Microprocessor Forum)
開催日:2004年10月4日~6日
開催場所:米国California州 San Jose, Fairmont Hotel

Processor Forum Taiwan (新しいウィンドウで表示)
開催日:2004年10月19日、20日
開催場所:台湾 Lakeshore Hotel

両フォーラムにおいて、PCおよびサーバ用プロセッサに関しては以下の5つの発表がありました。

■ Session One:PC, Notebook, and Server Processors(順不同)

Multicore Processors Go Mainstream with AMD64 Technology(注1)
講師:Kevin McGrath, Fellow, California Processor Division, AMD
The Next Generation Centaur/VIA Architecture(注2)
講師:Glenn Henry, President, Centaur Technology
SPARC64 V/VI for Mission-Critical Servers
講師:富士通 エンタプライズサーバ開発統括部 統括部長代理 井上 愛一郎
Sun UltraSPARC IV+ Processor
講師:Dale Greenley, UltraSPARC IV+ Director of Engineering, Sun Microsystems, Inc.
Transmeta's Second Generation Efficeon Processor & Technology Roadmap
講師:David R. Ditzel, Co-founder and CTO, Transmeta Corporation
Breaking down the Requirements of Backplane Interconnects(注3)
講師:Rakesh Bhatia, Senior Applications Engineer, IDT Interconnect

注1:Fall Processor Forumのみ参加
注2:Processor Forum Taiwanの講師はRichard Brown, Vice President, VIA Technologies
注3:Processor Forum Taiwanのみ参加

 イベントレポート
エンタプライズサーバ開発統括部 統括部長代理 井上 愛一郎
SPARC64 VとGSプロセッサの共通点を紹介
▲SPARC64 VとGSプロセッサの
共通点を紹介

「プレゼンテーションではハードウェアの設計を0から行うのではなく、回路をモジュール化・階層化して、利用できるものはできるだけ再利用をして、開発工数の削減と新機能開発への注力をする、といった開発手法などについて紹介しました。

新しい技術ではなく、これまで行ってきたことの紹介でしたので参加者の反応が心配でした。しかし発表後のフリーディスカッションの場で、他の参加者の方々から感心や賛同の声をかけていただきました。 そして「良いものは良いと認める姿勢」や「良いことは自分たちの製品に吸収しようという意欲」には、逆に感心させられました。

またハイエンドサーバ用として90nm技術を採用したプロセッサを初めて出荷したことに加えて、Transmeta社の発表の中でも当社の半導体を褒めていただきました。当社半導体部門の技術力についても、参加者の関心を得ることができたと思います。

他社の発表を見て印象に残ったのは、RAS(信頼性、可用性、保守性)の重要性が当社以外でもフォーラムで取り上げられるようになったことです。膨大な数のCPUを搭載するIBM社のスーパーコンピュータBlue Gene/L(別のセッションで紹介)でもRASの重要性を主張していた他、Transmeta社からもRASの重要性を主張する発言がありました。当社がRASに注力して開発してきたことが、認められてきたのだと思います。」

■イベント風景
SPARC64プロセッサとメインフレームプロセッサの歩みをスライドで紹介 Fall Processor Forumのパネルディスカッション
▲SPARC64プロセッサとメインフレームプロセッサの歩みをスライドで紹介 ▲Fall Processor Forumのパネルディスカッション(左から2番目が井上)
Processor Forum Taiwanでの発表風景 Processor Forum Taiwanのパネルディスカッション
▲Processor Forum Taiwanでの発表風景 ▲Processor Forum Taiwanのパネルディスカッション(中央が井上)
■関連リンク
開発者からのメッセージ:世界に通用するプロセッサを目指して

本フォーラムで発表を行った井上に、SPARC64 Vの開発についてインタビューをした記事です。プロセッサ開発における高い性能と信頼性を実現するための工夫や、開発におけるこだわり、今後の意気込みなどについて紹介しています。