富士通

PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。

各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

PRIMEPOWERの機能強化:「システムリソースの有効活用」と「業務の安定稼動」を支援する Workload Organizer
2004年4月9日号

Webコンピューティングの普及によりITシステムは大規模化の傾向にあり、システムの複雑化も同時に進んでいます。それは、管理コストの増大や不透明なシステム稼働率、問題発生から解決までの時間増大など、システム運用の問題を引き起こしています。

PRIMEPOWER(Solaris(TM) 9 オペレーティング環境)では、このような複雑化したシステムの「リソースの有効活用」と「システムの安定運用」をサポートするソフトウェアとして、CPU資源の制御と管理を行う「Workload Organizer」を本体装置に標準添付しています。(2004年4月12日出荷製品より)

Workload Organizer はシステムリソースを業務レベルで可視化させることで、システム導入から運用、保守においてシステムリソースを有効活用できるように支援をします。
また、業務に対して必要なCPUリソースを割り当てることで、複数業務間の干渉をなくし安定稼動を実現します。

【Workload Organizerの主な機能】
(1)業務アプリケーションへのCPU割り当て
業務ごとにCPUを割り当てることで、別業務からのCPU資源干渉を抑止し、各業務の処理性能安定化を実現
業務に割り当てたCPUの数量を、システムを停止することなく変更可能
(2)性能情報の監視・表示
業務ごとにシステムリソース使用量(CPU、メモリ等)をリアルタイム表示し、ログデータとして蓄積
(3)ミドルウェアとの連携機能
Interstage Application Serverとの連携により、より柔軟なCPU資源の制御が可能

Workload Organizerの適用例を、性能を監視して情報を分析し、リソースを最適化するといったサーバ運用の流れに沿ってご紹介いたします。

【利用による効果】
スループット最大化 -システムリソースの有効活用-
システム導入から運用、保守において最適なサーバ運用を支援
アップタイム最大化 -業務の安定稼動-
業務間のシステムリソースの競合を抑え、安定した業務実行環境を保証
■スループット最大化 -システムリソースの有効活用-

システム導入から運用、保守において最適なサーバ運用をサポート

Workload Organizerを利用すると、業務ごとにPRIMEPOWERのシステムリソース利用状況を可視化できます。システム導入から運用、保守において、システムリソースの有効活用とお客様の運用管理コストの削減を実現します。

図1:Workload Organizerによる最適なサーバ運用


図1:Workload Organizerによる最適なサーバ運用
■監視

従来のシステムは、OS単位、またはプロセス単位でサーバ性能監視を行っていました。 Workload Organizerを適用すると、業務(業務に関連したアプリケーション群の固まり)とPRIMEPOWERのシステムリソース(CPU、メモリ等)を関連づけて、業務ごとにCPU負荷や性能異常等を監視することが可能になります。
例えばある業務の性能が低下した場合、性能問題の発生箇所を業務ごとに調査することができるので、問題箇所の早期特定につながります。

■分析

業務ごとのシステムリソース利用状況はすべてログデータとして蓄積されます。蓄積されたログデータは、お客様がお持ちのツールやWorkload Organizerで用意したグラフィカルツールを利用して分析をすることが可能です。

さらに業務のサービス品質を可視化する「Systemwalker Service Quality Coordinator」と連携させると、アプリケーションやデータベースソフトウェアなどの性能情報とWorkload Organizerが提供する業務ごとのシステムリソース利用情報を一元管理することができます。 各ソフトウェア同士の相関関係など様々な観点で性能問題を分析したり、「カスタマイズレポート」によりお客様の業務にマッチした分析結果を提供することが可能となります。

■最適化

業務ごとのシステムリソース利用状況の分析結果をもとにして、システム管理者は業務の優先度と負荷バランスを考慮しながら性能問題を解決できます。
例えば、優先度の高い業務のレスポンス劣化など危機的な状況になった場合の原因特定が容易になります。原因が業務のCPU使用量の急激な増加によるCPU資源不足であった場合、緊急対応として優先度の低い業務を停止させて優先度の高い業務の性能劣化を解消するなど、システム運用の目的にあわせた対応をするための支援をします。

また日々発生する一時的な性能問題の対処だけでなく、業務ごとのリソース利用の傾向分析をもとにシステムアップグレードやシステム更改に必要なキャパシティプランニングを支援します。

さらに、お客様の目的に沿ってCPUを制御することも可能です。優先度の高い業務にCPUを多く割り当てて性能問題を解決するなど、リソースを最適利用するための機能も提供しています。(CPUの割当てについては、次の項で詳しく紹介します。)

このようにWorkload Organizer はシステムリソースの利用状況を可視化して、システム導入から運用、保守において最適なサーバ運用を支援します。

■アップタイム最大化 -業務の安定稼動-

業務間のシステムリソースの競合を抑え、安定した業務実行環境を保証

業務統合やサーバ統合などの結果、受発注業務などのオンライン業務と集計処理や印刷などのバッチ処理業務を1台のシステムで構築し、リアルタイムに実行するケースがあります。
複数の業務がサーバのリソースを共同で利用するので、ある業務の負荷が上がると他の業務に影響がおよぶ可能性があります。

Workload Organizerの「業務へのCPU割当て機能」を利用すると、業務ごとにPRIMEPOWERのCPUリソースを割り当てることができるため、ある業務の負荷が上がっても別の業務に影響を与えません。そのため業務ごとに安定した性能を得ることが可能です。
またPRIMEPOWERが運用中でも、ある業務から別の業務にCPUリソースを動的に簡単に移動できるので、業務間の負荷変動にも柔軟に対応できます。

図2:Workload Organizerによる安定した業務実行環境


図2:Workload Organizerによる安定した業務実行環境

例えば、オンライン業務とバッチ業務を同一サーバで動作させている場合、オンライン業務やバッチ業務の負荷が予想を超えて高くなると、オンラインレスポンスの遅延やシステムのスローダウンが発生したりします。このような業務間のシステムリソース配分の競合を抑え、安定した業務の実行環境を保証します。

さらにWebアプリケーション基盤「Interstage Application Server」と組み合わせた場合、業務に優先順位をつけることで優先度の高い業務に優先的にCPUリソースを割り当てることが可能です。そのため高優先業務のレスポンス遅延を防止します。

■製品情報

本ソフトウェアの機能については、以下で詳しく説明しています。

関連製品につきましては、以下をご参照ください。

掲載されている内容は発行日時点のものです。
本ソフトウェアの動作条件は以下のとおりです。
   2004年4月12日以降に出荷したPRIMEPOWER 250, 450, 650, 850, 900, 1500, 2500
   OSのバージョン:Solaris(TM) 9 OE