SPARC64™ V
第38回 市村産業賞 貢献賞を受賞
PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。
各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。

2006年5月9日

授賞式の様子
財団法人 新技術開発財団(東京都大田区)より、「第38回 市村産業賞」の受賞結果が発表され、4月28日に授賞式が行われました。当社からは、UNIXサーバ PRIMEPOWER(プライムパワー)に搭載されているSPARCプロセッサ「SPARC64 V(ファイブ)」の開発者が、貢献賞を受賞しました。
市村産業賞は、日本の科学技術の進歩、産業の発展、文化の向上、その他国民の福祉に関し、産業分野の進展に多大の貢献をした技術開発者またはグループを表彰するものです。
SPARC64 Vは、当社の最先端半導体テクノロジーを用い、独自の回路設計技術で開発したハイエンドプロセッサです。90nm(ナノメートル)という微細なプロセス技術を採用し、チップ上に多くの回路を集積することで、高性能、高信頼の両立を実現しています。
SPARC64 Vを搭載したUNIXサーバ PRIMEPOWERは、全世界に出荷されており、約4800社の導入実績があります(2006年3月現在)。

財団法人 新技術開発財団 総裁
寬仁親王殿下
(写真提供:新技術開発財団)
このような業績を受けて、 この度SPARC64 Vの開発者が同賞を受賞いたしました。
現在は、受賞した開発メンバーを中心に、SPARC64 Vの後継となる次期SPARCプロセッサおよび次期PRIMEPOWERを開発中です。当社は今後もプロセッサおよびサーバの開発を継続し、世界中のお客様に満足いただける製品を提供してまいります。
受賞内容
賞名:第38回 市村産業賞 貢献賞
受賞テーマ:最先端半導体テクノロジーを使用したサーバ用プロセッサの開発
受賞者:富士通(株)サーバシステム事業本部、富士通(株)電子デバイス事業本部
[当社における過去の受賞歴]
- 第34回 功績賞 テラビット級超大容量光波長多重伝送システムの開発と実用化
- 第30回 貢献賞 大型カラープラズマディスプレイパネルの開発
- 第22回 貢献賞 ホロウインド方式による超小型POSスキャナの開発
- 第21回 功績賞 低雑音HEMT(高電子移動度トランジスタ)の開発
受賞のコメント
受賞者のコメント
たいへん光栄に思います。SPARC64 Vを成り立たせている技術は、コンピュータの黎明期から綿々と続く開発の歴史の中で、エンジニアたちの叡智を集めて出来たものであり、その何れが欠けてもこのプロセッサは成立しえません。私自身も、その一端を担うことが出来たのはとても幸せなことだと思います。
また、ここ数年の開発の中で幾度となく困難に直面しましたが、ともに働く若いエンジニアたちの大変な努力によって乗り越えてきました。だから私たちには、この技術と努力と、そして幸運の結晶を、これからも大切に守り育てていく義務があると感じています。
サーバシステム事業本部 エンタプライズサーバ開発統括部
統括部長代理 井上 愛一郎
この度は、このような大変名誉ある賞を頂き、大変嬉しく思います。SPARC64 Vは2世代に渡り、最先端半導体テクノロジーをどこよりも早く採用して開発を行いました。夢はかなうと信じた多数の開発者の大変な努力が実を結んだものです。
高性能、高信頼性のコンピュータは人類の発展に大きく寄与するものであり、富士通は国産技術で唯一このような製品をお客様に継続して提供し続けられる会社です。今回の受賞を励みに世界に貢献する製品作りを進めていく所存です。
サーバシステム事業本部 エンタプライズサーバ開発統括部
第一プロセサ開発部 部長 浅川 岳夫
この度は、このような大変名誉ある賞を頂き、誠に光栄に存じます。我々電子デバイス部門は、当社サーバへ世界最高の先端テクノロジーをどこよりも早く提供することを使命として開発を進めております。
今回の受賞は、サーバ開発部門と電子デバイス部門が強力にタッグを組んで、最先端技術を使用しながら、短期間に開発を完了した成果であると思います。今後もお客様により良い製品を提供するために、更に連携強化し開発を進めたいと考えております。
電子デバイス事業本部 自社統括部
第一設計部 部長 木本 雅義
プロセッサ開発者のコメント
ものづくり日本大賞(優秀賞)に引き続き、大変名誉ある賞の受賞で大変嬉しく思います。
SPARC64 V と PRIMEPOWER は幾多の苦難を乗り越えて出荷しましたが、メインフレーム直系の RAS 技術の伝承と世界最高レベルの高性能が評価され、苦労が報われる思いです。
これからも、次期SPARC/Solarisサーバ「APL」及び搭載する新プロセッサ「SPARC64 VI」、さらにその先のプロセッサ/サーバマシンを世に出し、世間の期待に応えつづける責務を果たしていかねばならないのだと改めて感じました。
サーバシステム事業本部 エンタプライズサーバ開発統括部
第一プロセサ開発部 鵜飼 昌樹
(SPARC64 Vの命令制御部の設計を担当)
他の受賞者の方々のすばらしい功績に肩を並べて私達の成果が認められた事を思うと、身の引き締まる思いがします。
市村賞の主旨・理念には、わが国の優れた技術が失われること無く、さらなる発展を遂げてほしいとの精神が根底にあることを知りました。
今回このような賞を受賞したことは私達にとっても実にタイミングが良く、大きな自信となると共に、今までの知恵を絞った技術、確実に形あるものへと作り上げていく技をより磨いて今後も継承していく責任があると、私をはじめ一人一人が思いを強くしているところです。
サーバシステム事業本部 エンタプライズサーバ開発統括部
第一プロセサ開発部 桜井 仁士
(SPARC64 Vの二次キャッシュ部の設計を担当)
[注記事項]
- 掲載内容は発行日時点のものです。
