信頼性の高いハードウェアパーティショニング
PRIMEPOWER本体装置は、(2008年5月に)販売終息いたしました。
なお、本製品の後継製品は、SPARC Enterpriseとなります。
各モデルの販売終息時期の詳細につきましては、「今までに発表した製品」をご参照ください。
パーティショニングは、一台のサーバを複数の領域に区切り、それぞれの領域でOSやアプリケーションを動作させて、複数のシステム構築を可能にする技術です。区切られた1つ1つの領域をパーティションと呼びます。
PRIMEPOWERでは、高信頼と柔軟性を兼ね備えた「ハードウェアパーティショニング」、「拡張パーティショニング(Extended Partitioning)」をサポートしています。各パーティションは、CPU、メモリを搭載したシステムボードを単位として構成されており、パーティションごとに物理的に独立しています。そのため1つのパーティションで業務負荷が高くなった場合や、万が一のトラブル時にも他のパーティションに影響はありません。
本機能は、PRIMEPOWER 900以上のモデルで採用しています。
[機能索引]
ハードウェアパーティショニング |
拡張パーティショニング |
DR
ハードウェアパーティショニング(Physical Partitioning)
ハードウェアパーティショニングは、CPUやメモリなどが搭載されているボード(以下、システムボード)単位でハードウェアリソースを区切り、区切られたハードウェアリソースごとにOSやアプリケーションを動作させる技術です。システムごとにハードウェアリソースからOSアプリケーションまで完全に分割して利用できます。
システムボード単位でパーティションを区切るため、他のパーティショニング技術と比べて作成できるパーティション数は少なくなりますが、例えハードウェアで故障が起きても、その影響はパーティションを超えることなく、故障が発生した箇所に関連するシステムにだけ影響するので、高い障害隔離性を確保できます。パーティションの制御はハードウェア自身で行うため、パーティションによる性能への影響もありません。

拡張パーティショニング(Extended Partitioning)
PRIMEPOWERは、ハードウェアパーティションに加えて、信頼性の高いパーティション機能に柔軟性を兼ね備えた拡張パーティショニング「Extended Partitioning」を提供しています。
1CPU単位でパーティション分割が可能
ハードウェアパーティショニングの障害隔離性を保ちつつ、さらにリソースを有効に活用するために、PRIMEPOWER 900, 1500では、システムボードを4分割、PRIMEPOWER 2500ではシステムボードを2分割して、パーティションを構築できるようにしました。これがExtended Partitioningです。 拡張パーティショニングを利用することで、ハードウェアパーティショニングの高信頼を保ちながら、論理パーティショニングに近いきめ細やかなシステム設計が行えるようになりました。
各パーティションでは、異なるバージョンのSolaris™を動作させることができます。

業務継続を支える障害隔離性
それぞれのパーティションは完全に独立しているので、あるパーティションで発生した障害が他のパーティションに波及することはありません。ソフトウェア パーティショニングや論理パーティショニングに比べて、1箇所の故障により全システムがダウンするシングルポイントが少なく、高い障害隔離性を提供できます。そのため業務継続性の向上につながります。
異なる周波数のCPUを混在可能
お客様のIT投資保護を考えて、PRIMEPOWERは周波数の異なるCPUをシステムボード上に混在できます。さらに1つのパーティション内で異なる周波数のCPUを混在利用することができます。
そのため、最初はPRIMEPOWERにシステムボード1枚だけを搭載しておき、業務の拡張などにより追加のリソースが必要になったら、速いCPUを搭載したシステムボードを追加するということも可能です。
必要なときに、その時点で最新スペックのCPUを利用できますから、お客様の業務形態や戦略にあわせて、柔軟にシステムの拡張が行えます。
柔軟にハードウェアリソースを利用可能
ハードウェアリソースからOSアプリケーションまで分割してシステムを構築できるので、ラック内に小さいサーバを複数台並べたシステムと同じことが、1台のサーバで実現できます。
また、小さいサーバを並べたシステムではシステム同士でハードウェアリソースの共有はできませんが、パーティショニング機能を利用して1台のサーバで複数システムを構築した場合、サーバの予備リソースをシステム間で共有できる利点があります。
Dynamic Reconfiguration(DR)
パーティション運用をしている場合でも、CPUやメモリ、I/Oなどのハードウェアリソースを、システムを動作させたままパーティション間で移動させることが可能です。この機能をDynamic Reconfiguration(ダイナミックリコンフィギュレーション)と呼びます。ハードウェアリソースのパーティションへの組み込み、切り離しを動的に行うことができ、システムを再構成することができます。
Dynamic Reconfigurationを利用することで、業務拡張や新規業務の追加などの要求に対して、資源の追加や配分が行えます。128CPUまで拡張可能なPRIMEPOWERのキャパシティを柔軟に利用でき、サーバコンソリデーションのような用途に適しています。
ハードウェアリソースの有効活用
予備リソースを準備しておき、日次・月次・年次などにおける業務負荷の変化に合わせて予備リソースを組み込むことができます。Dynamic Reconfigurationを利用することにより、24時間365日稼動が求められるシステムにおいて、データ量・業務量の変化に応じた柔軟な資源配置を実現します。

ハードウェアリソースの活性交換
複数のシステムボードのハードウェアリソースを使ってパーティションを構築しておくと、例えばあるCPUに障害が発生して縮退した場合、動的にCPUを切り離せるので、システムを止めずにCPUを交換することができます。交換したCPUは、動的に元のパーティションに組み込むことができます。

