大規模データベースとアプリケーション・サーバを1台に集約
全学8000人の長期IT基盤を構築 -導入の背景・システム概要

芝浦工業大学 豊洲キャンパス
芝浦工業大学様 導入事例
芝浦工業大学は、2006年4月の豊洲キャンパスへの移転に合わせて既存のシステムをItanium搭載サーバに移行する計画を立てた。すでにメインフレームからオープン・システム(SolarisやWindows Server)への移行は済ませており、さらに管理コストの低減を狙って統合を図ることにしたのだ。そのために選択したサーバは富士通のPRIMEQUEST(プライムクエスト)。この1台に既存システムをすべて集約できる上に、今後5年以上にわたり学生や卒業生向けの新サービスを追加提供できる余裕のあるプラットホームを選択したという。
[ 2006年8月29日掲載 ]
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導入の背景 |
導入の背景-システム統合へ |
システム概要
導入の背景

山崎達朗氏
学術情報センター事務部部長
関東有数の工科大学である芝浦工業大学(以下、芝浦工大)は、2006年4月より芝浦キャンパスから豊洲キャンパス(写真)へ移転し、大宮キャンパスと併せ2キャンパス体制になった(芝浦は新校舎としてリニューアル予定)。学生数は約8000人。このほかに2つの付属高校がある。
芝浦工大の情報システムは、人事、学事、入試などの事務システムのほか、学生生活支援システムや、研究系のシステムが混在する。こうしたシステムの構築を支援する同大学学術情報センター事務部部長の山崎達朗氏(写真)によれば、「最近の少子化傾向でデータ量は減るかと思えば、実は逆なのです。学生1人当たりに必要なコンピュータ資源、新しく作らねばならないシステムは、むしろこれから増えていきます」という。「良い学生を集めるためには在学中だけでなく卒業後も含めたきめ細かなサービスを提供できなければいけません。ある入試成績で入学した人が、在学中にどんな教育を受け、卒業時にどんな選択をし、そしてどんなキャリアを積んでいくのかを見守ることが必要になります」という。
学術情報センターは1990年代にシステム工学部の設置を契機に設けられた組織で、以前の計算機センターやネットワーク部門を中心に図書館を加えて構成された。直接には経営戦略にかかわらないが、財務課や学事課などに対してさまざまなデータを提供する立場にあり、情報システムに関するトレンド・ウォッチと提言も大事な仕事。「特に最近は事務系と研究系のシステムが融合し始めています。そんな中で、10年後にも無理なく運用できるシステムを用意する必要があります」(山崎氏)という。
まずオープン化を済ませ、次いでシステム統合へ

祖父江一郎氏
学術情報センター事務部
ネットワークサービス課課長補佐
芝浦工大は、今回のシステム統合の前に、まずメインフレームからオープン・システムへの移行を進めていた。20世紀の終わりごろのことだ。学術情報センター事務部ネットワークサービス課課長補佐の祖父江一郎氏(写真)によれば、「当時はメインフレームを使っており、その上で職人的プログラマが作ったプログラムが走っていましたが、それを保守するエンジニアが簡単に確保できなくなっていました。そこで数年後に豊洲へ移転するということが決まった段階で、オープン化することになりました」という。
山崎氏によれば「メインフレームの強さを目の当たりにした世代としては、本当にホストをなくしてしまっていいのかなという不安もありました」という。実際にメインフレーム上の業務をオープン・システム(SolarisやWindows Server)に移行し終わって、もう1つ見えてきたのは、分散型システムの運用の限界である。新たな課題としてサーバ統合が浮上したのだ。
「新しいサービスや、既存のサブシステムの移行に必要なコンピュータ資源は、当初予想ではデータベース・サーバだけで10数台にも及ぶ見込みでした」(祖父江氏)という。サーバ台数が増えれば管理コストも増える。「単にサーバを増やしたとして、それらすべてに対してOSやデータベース・サーバのメンテナンスをするのは人数的に無理だとすぐに分かりました」(祖父江氏)。
「本学に限ったことではないと思いますが、大学というところはもともと自前でシステムを運営しようという意識が強いのです。それにアドホックな変更が生じることが多く、今後の新しいサービスの追加・拡張を考えると、管理コストの増大は防ぎたかった。プラットホームのお守りにかける工数はなるべく減らしたかったのです」(山崎氏)。
システム概要
芝浦工業大学のシステム構成

サーバはすべて豊洲校舎に集約した。豊洲と大宮校舎、柏と板橋の付属高校、東京・大手町のインターネット接続拠点(IX)の5カ所がダーク・ファイバを用いた専用回線で結ばれている。免震構造の豊洲校舎にSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を置き、大手町にはニア・ストレージを置いている。
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