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病院総合情報システムをPRIMEQUESTで刷新
レスポンス時間約3分の1、24時間365日安定稼働


名古屋大学医学部附属病院
(愛知県名古屋市)

名古屋大学医学部附属病院様 導入事例


中部地域の基幹病院という重責を担う名古屋大学医学部附属病院。医療の質の向上に貢献するITインフラを目指し、病院総合情報システムを全面刷新した。従来は合計8台のPCサーバで運用していた電子カルテシステムを、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」に統合。また、各部門システムには富士通のブレード型PCサーバ「PRIMERGY(プライマジー) BX620 S3」を採用し、SAN boot機能を活用。病院のシステムには欠かせない信頼性確保と、大幅な性能向上を実現した。

[ 2007年7月24日掲載 ]

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 導入の背景 |  導入の経緯 |  システム概要 

導入の背景

吉田茂氏

吉田茂
医療経営管理部副部長
情報管理室長准教授

名古屋を中心とする中部地域の市民に対し、充実した医療サービスを提供し続けているのが名古屋大学医学部附属病院だ(写真)。中部・東海地区の主要病院には、同大学出身の医師や院長も数多い。同病院は先端医療の提供と人材育成の両面において、重要な役割を担っているのである。

名古屋大学医学部附属病院で医療経営管理部副部長情報管理室長を務める吉田茂准教授は「当病院では、完全にペーパーレスを実現しています。レントゲン写真や各種検査結果は全て電子カルテと連動しており、医師は診察結果を電子カルテにまとめます。医療分野でもIT 活用が進んでいますが、ITを単に事務作業の合理化のためだけに使うのでは不十分です。電子カルテにより治療が良くなる、早くなるといった具合に、ITを活用することで医療の質自体を向上させることが最も重要なのです」と強調する。

新システムの導入でレスポンス時間を約3分の1に短縮

名古屋大学医学部附属病院では2001年に、電子カルテシステムを中心とする複数の部門システムで構成された病院総合情報システムを構築。日々の業務基盤として活用していた。しかし、導入から5年以上が経過し、様々な課題が浮上してきた。

白木利浩氏

白木利浩
経営企画課
情報システム掛 掛長

経営企画課情報システム掛の白木利浩掛長は、「データ量やクライアント台数が増えると同時に、電子カルテの連携対象となるシステムも増加してきました。これがシステム全体のレスポンスを悪化させる要因になっていました」と振り返る。もちろん旧システムを導入した際も、当時としては高スペックのサーバを採用していたが、予想を上回るスピードでシステムの負荷が増大したのだ。

この課題を解決すべく、同病院では病院総合情報システムの刷新、サーバ統合に着手。そして新プラットフォームとして選ばれたのが、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」だ。

64ビットOSの「Red Hat Enterprise Linux」を採用し、最新のデュアルコアインテル Itanium プロセッサーを最大32CPU(64コア)まで搭載可能なPRIMEQUEST 580なら、大量のトランザクションを短時間で処理できる。さらに新電子カルテシステムでは、米国の医療業界で高い評価を得ているインターシステムズ社のオブジェクトデータベース「Cachè(キャシェー)」を採用。大容量メモリ空間を高速検索することが可能だ。新システムの導入効果について吉田氏は、「レスポンス時間が以前と比べて約3 分の1に短縮され、現場の医師たちからも非常に好評です」と満足そうに語る。

導入の経緯

大規模医療機関の必須条件
24時間365日の連続稼働を実現

もう一つの課題となったのがシステムの信頼性である。電子カルテシステムは入院患者の治療にも使われるため、24時間365日の連続稼働が必須となる。システム障害によって医療業務を停止せざるを得ないような事態は絶対に許されないため、極めて高い信頼性・可用性が要求された。

そこで同病院は、PRIMEQUESTの特長的な機能である「システムミラー機構」を適用。システムミラー機構では、メモリやチップセット、クロスバーなどの主要ハードウェアを全て二重化し、完全同期動作させることによって、ハードウェアのトラブル時にもシステムダウンを回避する。また、ハードウェア・リソースを複数の区画に分割する「パーティション機能」を活用し、1台の筐体内で両現用(A 系 / B系)のクラスタシステムを構築。加えて、フリーのリソース(システムボード)をあらかじめ搭載しておくことで、A系 / B系のいずれかがダウンしてもすぐにクラスタ環境に戻せる仕組みになっている。さらに、万が一、A系 / B系の両方がダウンしても、Webベースでデータを参照するためのパーティション(C 系)も用意してあるという念の入れようだ。

富士通では同病院へのシステム導入に先立ち、東京・浜松町の「富士通Platform Solution Center」で展開テストを実施し、システム刷新に対する不安も払拭していた。

部門サーバの信頼性向上をブレードサーバで実現

今回の再構築では、放射線や検査、薬剤など各部門で使用するシステムのダウン対策も大きな課題であった。旧システムではサーバ・トラブルが発生した場合、OSの再インストールやデータ・リカバリーなどに時間がかかっていた。そこで、今回の電子カルテシステムと並行して、部門サーバの再構築も実施。

新たなプラットフォームには、富士通のブレード型PCサーバ「PRIMERGYBX620 S3」を採用。富士通のストレージ「ETERNUS(エターナス) 4000」と組み合わせ、SAN bootの機能を活用している。これによりトラブルが発生した場合でも、予備サーバは内蔵ディスクではなくETERNUSから起動し、システムを迅速に復旧できる。「新システムの稼働後は、メンテナンス作業も随分楽になりました。また、富士通エフサスの遠隔監視サービスも適用していますので、常時安心してシステムを運用できます」と白木氏は語る。吉田氏は「地域の中核病院として、周辺病院との連携も見据えた先端医療への取り組みを、今後もさらに発展させていきます」と述べる。その活動を、PRIMEQUESTがしっかりと支えていくのである。

システム概要

病院総合情報システム

システム構成図

従来は合計8台のPCサーバで運用していた電子カルテシステムを、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」に統合。各部門システムには富士通のブレード型PCサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を採用し、SAN boot機能を活用。病院のシステムには欠かせない信頼性確保と、大幅な性能向上を実現している。

【名古屋大学医学部附属病院様 概要】

所在地 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65
創設 1871年5月
診療科 29科
病床数 1,035
患者数 入院307,988人(2004年実績)
外来483,136人(2004年実績)
ホームページ 名古屋大学医学部附属病院ホームページ

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