Linuxとインテル Itanium プロセッサーをベースとした富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」で、ポータルインフラを刷新

韓国 ソウル国立大学
韓国 ソウル国立大学様 導入事例
クラスタ構成により、システムの安定性と拡張性を向上。
新ポータルのインフラとして、信頼性に優れた基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」を導入。さらに、クラスタ構成とすることでシステム稼働率を最大化。
[ 2008年3月11日掲載 ]
導入の背景 |
導入の経緯 |
システム概要 |
インタビュー
導入の背景
ソウル国立大学(以下、SNU)は、2007年2月にスタートしたポータルインフラの再構築プロジェクトを、同年8月末に完了させた。このプロジェクトでは、旧インフラのアップグレードによるユーザの利便性向上と、サーバの二重化による安定性向上を目的としていた。新ポータルの運用サーバとして採用されたのが、デュアルコア インテル Itanium プロセッサーを搭載した富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 520」(2台、クラスタ構成)である。また、OSにはLinuxが採用された。
2003年に導入した旧ポータルを今回再構築するにあたり、以下の課題が挙がっていた。
ユーザ種別に応じたメニューや情報の提供
ユーザ個々の趣向に合わせたポータルページの直接編集機能の提供
学生情報、教科情報、学内イベント情報の統合管理の実現
ポータルのトップ画面からワンクリックでの新着メール確認、図書貸出状況検索
ポータルサーバの二重化による安定性の向上
狙いは安定したポータルインフラの構築
SNUは、2006年2月にベンダーを選定、4月にはポータル改善に関するユーザ意見を収集し、さらに、6月には新ポータルの仕様を設計したうえ、サービス名を「my SNU」と決めた。このポータル再構築プロジェクトには、e-learning開発、ライブラリ管理、キャリア開発、e認証サポート、セキュリティ等の主要なシステム部門のマネージャーたちが参画した。
2003年に初めてポータルを導入した当時、ポータルサービスは他の主要な業務サービス、例えばデータベース管理等に比べてほとんど重要視されていなかった。そのため専用のサーバは導入せず、別システムの大型UNIXサーバの一部リソース(パーティション)を間借りして運用することとなった。
今回、既に古くなってしまったUNIXサーバ上でポータルを再構築するのは、性能や安定性の面からも限界があった。そのためSNUは、新ポータルの専用サーバとして富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 520」(2台、クラスタ構成)の導入を決定した。
SNU コンピュータセンター Webサービスチーム部長 Duk-lm Lee氏は次のように語る。「ポータルは大学情報システムのゲートウェイ機能も果たしています。ゲートウェイがなければ、各サービスは連携できず麻痺してしまいます。ポータルインフラの再構築は、カスタマイズサービスと安定したシステムを提供することが狙いでした」。SNUが新たにIAサーバを導入したのには、もう1つ理由があった。それまで利用してきたUNIXサーバの運用・保守にかかるコストが高かったのである。
新ポータルのインフラに高い安定性と信頼性を求めたSNUが、OSとしてLinuxを選択したことは非常に興味深いと言える。Linux採用の背景についてDuk-lm Lee氏は、「我々は既にWebサーバをLinux環境で運用しています。Linuxはとても使い勝手が良く、しかも安定しています」と説明する。
導入の経緯
富士通サーバの信頼性と安定性に満足
SNUは新ポータルサーバの選定にあたり、信頼性と安定性を最も重視した。富士通製を含めた多くのIA(Intel architecture)サーバを調査した結果、IAサーバはUNIXサーバと同等の信頼性・安定性を持っていると判断した。とりわけ富士通の「PRIMEQUEST」は、「システムミラー」や「フレキシブルI/O」といったシステムの安定性をより一層高める機能を持っていたために、SNUの心をとらえることとなった。Duk-lm Lee氏は、「システムミラー」と「フレキシブルI/O」を賞賛しながら次のように語った。「富士通のPRIMEQUESTは、多くの傑出した機能を持っている!」と。
「システムミラー」は、メモリやチップセット、クロスバー等の主要ハードウェアを二重化し、同期動作させることで、システム稼働率を最大化する機能である。例えば、メモリ内でエラーが発生しても、正常動作しているもう一方のメモリで処理を継続するため、業務には一切影響を与えない。
また、「フレキシブルI/O」は、システムボード(CPU、メモリを搭載するボード)とI/Oユニット(ディスク、カードを搭載するユニット)の自由な組合せを可能にする機能で、これによりシステム構成を変更する場合も柔軟に対応できる。システムボードとI/Oユニットとの関係が固定的、または一体化構造のためにハードウェア資源を有効に活用できない他のサーバに比べて、PRIMEQUESTはCPU、メモリ、I/O資源を効率的に割当てることができ、TCO削減を実現する。
SNUは、それらの機能を持った富士通の「PRIMEQUEST 520」(最大8CPU / 16コア)を2台導入し、さらにActive-Activeのクラスタ構成を採ることにより、真に高可用(HA)な環境を手に入れた。また、そのポータルサーバの再構築に際し、富士通の最新ストレージシステム「ETERNUS」(1.0TB)も導入した。
Duk-lm Lee氏は、新ポータルの本稼働を控えた最終テスト当時(2007年8月)を振り返り、問題がほとんど起こらなかったことを強調しながら次のようにコメントした。アプリケーションの移行作業にもそれほど苦労しませんでした。我々がやらなければいけなかったのは、重要なデータを移行することだけです」。なお、SNUはこのプロジェクトの間にWASやbackupなどのソフトウェアも導入している。
この新ポータルが、教授、学生、スタッフなどユーザらが必要な情報を検索する際に高い利便性を提供するだろう、また、大学情報システム全体の統合的な運用管理によって業務効率も大幅に改善されるだろう、とSNUは大いに期待を寄せている。
システム概要
ポータルシステムの構成

インタビュー
迅速なユーザサービスの提供と安定したシステムの構築にフォーカス
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Duk-Im Lee氏 |
SNUにおけるポータルインフラ再構築の重要なポイントは何でしたか? ポイントは2つありました。1つは迅速なユーザサービスの提供、もう1つは安定したシステムの構築です。以前のポータルは、定型的な情報の掲示に終始していました。しかし、今回の再構築では、情報を利用する側の意見をアンケートしたうえ、ユーザ指向サービスへ転じるための施策を講じました。また、我々は様々なシステムを統合し、それまで別々に運用されていたものを単一のインターフェースにしたことで、業務効率やユーザの利便性を大幅に改善しました。新ポータルが大学情報システムのゲートウェイの役割を担うようになってからは、運用中断は絶対に許されせん。そのため我々はシステムを二重化するなど、安定性向上に注力したのです。 基幹システムにLinuxとIAサーバを選択した点は興味深いですね 実際、IAサーバを選択するにあたっては多くの懸念がありました。それでも我々は、UNIXに比べ安価で、安定性の面でも引けをとらないIAサーバを採用することに決めました。特に富士通の「PRIMEQUEST」は単体でもハードウェアが冗長化されており、信頼性の面で抜きん出ていました。Linuxについては、その優れた性能にもかかわらず、オープンソースであるが故にセキュリティ上で問題があると一般に考えられていました。しかし、SNUでは既にWebサーバとしてLinuxを利用し安定稼働していたので、Linuxに対する抵抗はほとんどありませんでした。 |
【導入事例(PDF版)印刷用】(英語版)
- PDF導入事例 韓国 ソウル国立大学様 (687KB / 4ページ)
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