将来を見据え、シンクライアント化へ布石
ブレードサーバとCPS (Citrix Presentation Server) で実現

センチュリー・リーシング・システム株式会社様
導入事例
情報漏洩対策、IT投資計画の安定性を目的に、クライアント端末のOSに依存しない構築環境の実現に向け、「PRIMERGYブレードサーバ」+Citrix Presentation Server(シトリックス・プレゼンテーション・サーバ、略称CPS)を採用。
[ 2008年4月15日掲載 ]
導入の背景 | 導入のポイント | システム概要 | 導入効果と今後の展開
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 総合リース業 |
| ハードウェア: | ブレードサーバ PRIMERGY BX620 S3 UNIXサーバ SPARC Enterprise M4000 ストレージ ETERNUS4000 モデル300、ETERNUS NR1000F |
| ソフトウェア: | 統合運用管理ソフトウェア Systemwalker Centric Manager サーバベース・コンピューティング ソフトウェア Citrix Presentation Server |
「基幹システムにおける将来への布石を打つわけですから。これまでの実績に基づく信頼感のもと、ハードも含めて構築から運用、保守まで一気通貫で富士通にお願いしようと。またコスト面は5年間のトータルコストで判断しました」
競争時代を勝ち抜くためにITを駆使する大手総合リース会社、センチュリー・リーシング・システム。同社はIT戦略の要、基幹システム「DYNASS」のサーバ更改においてデータ量やバッチ業務の増大に応える処理性能の向上と、クライアント端末のOSに依存しない構築環境の実現に着手。シンクライアントへの布石としてCPS+省スペース、高可用性ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を採用。さらに「SPARC Enterprise M4000」、「ETERNUS4000 モデル300」等、富士通の総合力が新IT基盤を支えています。
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 増大するデータ量やバッチの処理速度の向上が急務になっていた | 「SPARC Enterprise M4000」の導入により、いままで数分かかっていた検索作業が数秒に。また、従来、夜の10時から翌朝までかかっていた夜間バッチ処理がその日のうちに完了 | ||
| 2 | 情報漏洩対策やクライアントOSに影響されない投資を図るシンクライアントへの布石を打ちたい | CPSの採用により低コスト、かつ短期間でシンクライアント化への布石が打てた | ||
| 3 | データセンターの省スペース化や可用性、拡張性の向上を図りたい | CPSにブレードサーバを採用することによりデータセンターの省スペース化、高可用性を実現 | ||
導入の背景
テーマは処理性能の向上とシンクライアントへの布石
技術革新のスピードが加速する中、技術や機器の効率的な活用を促し企業の成長を支えるリース業の果たす役割はますます大きくなっています。大手総合リース会社、センチュリー・リーシング・システムは、商社、金融分野を代表する株主をバックボーンに、リース・割賦販売事業を中心に業務を拡大し、2003年9月には東京証券取引所へ株式を上場しました。同社の情報関連機器事業は大きな柱の一つに成長し、長年培ってきたメーカーや系列販社との太いパイプが大きな強みとなっています。また、中古パソコン等の再生・再販事業の拡大等、リース周辺事業への展開も積極的に行い、収益の多様化を図っています。
順調に業績を伸ばす同社ですが、リース業界の再編の動きや新会計基準の適用等、同社の事業環境は激しい変化の只中にあります。変化の時代に応えるために同社では中期経営計画において「“拡”本業」「変革」「先行布石」の3つのキーワードを掲げて改革に取り組み、その中で経営基盤や営業基盤の強化を図るべく積極的にITを活用しています。
同社のIT戦略の基盤は2002年5月、メインフレームからクライアントサーバ方式で再構築された基幹システム「DYNASS」です。2005年、「DYNASS」のサーバ更改を現状と将来の課題解決の機会として捉えるプロジェクトがスタートしました。
導入のポイント
CPS用に省スペース、高可用性ブレードを採用

小川 達也氏
センチュリー・リーシング・システム株式会社
情報システム部
部長

湯浅 祐光氏
センチュリー・リーシング・システム株式会社
情報システム部
企画運用チーム
チーム長
当時の課題について情報システム部長 小川達也氏はこう語ります。「まず処理性能の向上です。契約数の増加、管理項目の詳細化等、データ量は増える一方です。また、バッチ業務も年々増大し、締め日の処理がオンライン開始時刻に迫ってきている状況でした」。
将来の課題にも小川氏は言及します。「当社はISO27001認証を取得していますが、情報セキュリティ面からクライアントに情報を持たせたくないという点があります。またワークスタイルの多様化への対応やクライアント端末のOSに影響されない投資計画の安定性も重要です。こうした課題解決のキーワードがシンクライアントです。今回、その布石として短期間構築やコスト面等を考慮しCPSが最適だと思いました」。基幹システムへのCPS採用は経験がなく不安も大きかったところ、それを払拭できたのは「富士通からの積極的な提案が大きなポイントになりました」(小川氏)。
ハード選定の理由について同部 企画運用チーム チーム長の湯浅祐光氏はこう説明します。「CPSにブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を採用した理由は、当社がデータセンターでの集中管理を行っているのでまず省スペース、そして業務の継続性を支える高可用性、変化に応える拡張性も重視しました。また最新UNIXサーバ「SPARC Enterprise」のパフォーマンスや高信頼性、「ETERNUS4000」の拡張性も高く評価しました」。しかし最大の決め手は「基幹システムにおける将来への布石を打つわけですから。これまでの実績に基づく信頼感のもと、ハードも含めて構築から運用、保守まで一気通貫で富士通にお願いしようと。またコスト面は5年間のトータルコストで判断しました」(湯浅氏)。
システム概要
システムの移行は2日間でとてもスムーズに
新「DYNASS」の構成は基幹系、情報系にUNIXサーバ「SPARC Enterprise M4000」を1台ずつ、データベースの格納に「ETERNUS3000 モデル500」、CPS用にブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」20台、監視用等に6台、今回の更改に合わせてストレージに「ETERNUS4000 モデル300」、「ETERNUS NR1000F」、運用管理の効率化を図るべく統合運用管理ツール「Systemwalker Centric Manager」が導入されています。

小澤 愼太郎氏
センチュリー・リーシング・システム株式会社
情報システム部
担当課長

片山 雅司氏
センチュリー・リーシング・システム株式会社
情報システム部
開発支援チーム
チーム長
2006年10月から構築がスタートし2007年11月26日に本稼動。テスト期間は約3ヶ月、従来とは異なる苦労もありました。「今回、サーバが変わったことと、基幹システムでのCPS採用という新たな挑戦に取り組んだために思考錯誤もありましたが、我々と富士通のSEとで共に頑張ることで解決することができたという実感があります」と、情報システム部 開発支援チーム チーム長 片山雅司氏は富士通のサポートを評価します。
また、システムの移行は2日間でスムーズに行えました。「今回、CPSの採用ということで、クライアント端末600台の切り替えを先に済ませることができました。また、これからはOSをダウングレードしてハードだけ新しいものにするといったこともなくなります」と、情報システム部 担当課長 小澤愼太郎氏は語ります。

導入効果と今後の展開
CPSにより投資計画の自由度が向上
新「DYNASS」の中核、「SPARC Enterprise M4000」の高性能による効果は想像以上でした。「従来、夜間バッチは夜の10時から翌朝までかかってやっていましたが、いまはその日のうちに終わっています。従来よりも6倍くらいバッチ処理時間は早くなりました」(湯浅氏)。また、エンドユーザーから業務処理スピードを評価する声も出ています。「サーバの性能もあるのですが、メモリにかなりテーブルを常駐させたことにより、以前だと数分かかる検索作業も数秒で戻ってくる等、大幅なスピードアップが図れました」(片山氏)。
CPS+ブレードサーバの採用により自由度の高い構築環境も実現。「いままでクライアント端末のOSの製品サイクルの早さが、システム更改の計画立案を複雑にする要因となっていました。CPSにより計画する上での自由度が増し、今後、様々な改修が要求されても臨機応変に対応できます。またブレードの拡張性も変化への対応には有効です」(小澤氏)。
今後の展望について小川氏は次のように語ります。「今回、基盤を固め、将来への布石も打てました。ビジネスがダイナミックに動くとき、システムがどう柔軟性をもって対応していくのか。ここにITが競争力の源泉となるポイントがあります」。
[注] Citrix Presentation Serverは、Citrix MetaFrame(メタフレーム) Presentation Serverの新しい名称です。
センチュリー・リーシング・システム株式会社様 概要
| 本社所在地 | 〒105-6110東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービル |
|---|---|
| 設立 | 1969年(昭和44年)7月1日 |
| 資本金 | 118億6,717万円 |
| 事業内容 |
総合リース業(情報関連機器、通信機器、各種機械設備のリース・割賦販売およびその他金融業務) |
| ホームページ | センチュリー・リーシング・システム株式会社様ホームページ |
【ご紹介した製品】
- ブレードサーバ PRIMERGY BX620 S3 〔現行製品:PRIMERGY BX620 S4〕
- UNIXサーバ SPARC Enterprise M4000 〔SPARC Enterprise M4000〕
- ストレージシステム ETERNUS4000 モデル300 〔ETERNUS4000 ディスクアレイ〕, ETERNUS NR1000F 〔ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ〕
- 統合運用管理ソフトウェア Systemwalker Centric Manager 〔Systemwalker(システムウォーカー)〕
【導入事例(PDF版)】
- PDF導入事例 センチュリー・リーシング・システム株式会社様 (1,271KB / A4・2ページ)
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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