富士通

 


株式会社京王百貨店 様


インターネットショッピング・システムをLinuxベースで構築。コスト削減と安定稼動を実現し、3年間で25倍の売上急増を支える。

「消費者のライフスタイルが変化する時代、お客様の来店促進と新たな販売促進の手段として、安定性と信頼性、そして自由度の高いシステムを低コストで構築し、お客様にご満足いただけるサービスが実現しました」

株式会社京王百貨店 様(以下、敬称略)では、お客様にとって使いやすいインターネットショッピングサイトを目指して、システムを構築しました。UNIXレベルの高信頼性をより低コストで実現できるOSとしてLinuxを採用。そのプラットフォームには、コスト・パフォーマンスの高いIAサーバ「PRIMERGY(プライマジー) TS220」を選択しました。システムの構築から運用まで、コストをトータルに削減するとともに、中元・歳暮ギフトのピーク時における安定稼働も実現。3年間で25倍にも急増したショッピングサイトの売上を支えています。

業種流通業
ソリューションインターネットショッピング
ハードウェアPRIMERGY TS220、PRIMEPOWER 400, 200
ソフトウェアOracle Parallel Server

導入前の課題   導入による効果

自社の販売プロセスに適した自由度の高いシステムを構築すること

富士通エフ・アイ・ピーの「Cyber shop service」の採用できめ細かなサービスが可能

システム構築・運用コストをトータルで削減すること

Linuxをベースにシステムを構築、ASPサービスの利用で初期コスト、運用コストを削減

ピーク時や将来の売上増にも即応できるパフォーマンスと安定性を実現すること

富士通のIAサーバ「PRIMERGY TS220」を使って高信頼Linuxシステムを構築、3年で25倍の売上拡大を安定稼働で支える

導入の背景

基本理念「人のよろこびを大切に」のもと、インターネットショッピングに取り組む


株式会社京王百貨店
経営企画室
eビジネス開発チームリーダー
阿部信一氏

京王百貨店は「人のよろこびを大切に」を基本理念とし、東京都の京王線沿線を拠点としてビジネスを展開しています。2003年には、イベント「有名駅弁と全国うまいもの大会」では、これまでで最高の売上記録を達成したり、関東地区唯一の阪神タイガースグッズ公認ショップを展開したりするなど、さまざまな企画を意欲的に実施し、お客様の好評を博してきました。そして近年、注力しているのがインターネットショッピングへの取り組みです。

京王百貨店経営企画室eビジネス開発チームリーダー阿部信一氏は、「インターネットの普及に伴い、当社のお客様のライフスタイルも変化してきました。来店せずに商品を購入したいというご要望が増えている中、お客様のニーズを満たして売上を伸ばすために、インターネットは有力なチャネルです。その一方で、イベントの告知など来店促進や販売促進の効果的なツールとしてインターネットを活用し、幅広い層のお客様へ積極的にアピールして顧客層を広げていきたいと考えていました」とインターネットショッピングへの取り組みの背景を語ります。

2000年4月、京王百貨店経営企画室内に「eビジネス開発チーム」が発足し、2001年2月、大手ショッピングモールに出店という形でインターネットショッピング・サービスを開始しました。以降、中元・歳暮ギフトを主力に、お酒や化粧品などの一般商品も通年で扱ってきました。

しかし、売上が順調に伸びていく中で、ショッピングモールの出店に不自由さを感じるようになってきました。経営企画室eビジネス開発チームプランニングスタッフ渡部美奈氏は、「当社独自のギフト販売プロセスに対応できず、お客様にも当社にも使いづらい仕組みでした。中でも、購入したお客様への受注確認メールに、送料や自社カード『京王パスポートカード』および『京王クレジットカード』の会員 様 への割引サービスが反映できず、その都度、本来の支払額が記載された受注確認メールを当社スタッフが手作業でお客様にお送り直していました。とても手間がかかる上、当社からのメール送信作業が追いつかず、お客様からお問い合わせを受けることもしばしばありました」と振り返ります。

導入のポイント

コストと安定性、カスタマイズ性を考慮し、Linuxをベースとした自由度の高いASPサービスを採用


株式会社京王百貨店
経営企画室
eビジネス開発チーム
プランニングスタッフ
渡部美奈氏

そこで、2002年の 中元ギフトからは、自社で新システムを構築し、インターネットショッピング・サービスを運営することを決断しました。ショッピングモールのカスタマイズの不自由さやシステム能力への不安に加え、今後さらに発展させていくにはお客様にとっても利用しやすいシステムでなければならない、と強く感じたからです。

新システム構築にあたっては、富士通エフ・アイ・ピー株式会社が提供するCyber shop service(サイバーショップサービス)を採用しました。このサービスはカスタマイズできる自由度の高いASPサービスで、OSにLinuxを採用することによりコスト削減と安定稼働を実現しています。阿部氏は、「何よりもコストを抑えることを考えました。Cyber shop serviceはASP方式のサービスですので、導入・運用コストの削減や導入期間の短縮が可能となる上、各ハードウェアやソフトウェアを資産として当社が抱えこまずに済む点が魅力でした」と説明します。

さらに、コスト、安定性、堅牢性に加え、京王百貨店独自のギフト販売プロセスに対応できることも重要でした。阿部氏は、「Cyber shop serviceはASPサービスですが、柔軟にカスタマイズできますから、当社の販売プロセスに適したインターネットショッピング・サービスのシステムを短期間に構築できました。これに加えて、当社の情報システム部門からの推薦があったことも大きいですね。富士通グループは社内システムの構築・運用などを長年担当してきており、その豊富な実績から大きな信頼を置いていました」と導入に至った経緯を語ります。

システム概要

コスト削減と安定稼働を実現。売上は3年間で25倍と大幅増加

Cyber shop serviceを提供する富士通エフ・アイ・ピーでは、京王百貨店のインターネットショッピング・サービスにおけるフロントエンドのWebサーバとして、富士通のIAサーバPRIMERGY TS220を導入し、OSには、UNIXのノウハウを活かした信頼性確保とTCO削減とを両立させるためにLinuxを採用しました。

システムは運用系と待機系に二重化され、中元や歳暮の短期集中時に万が一トラブルが発生しても、即座に切り替えられ、長時間の停止を防ぐことができる構造になっています。データベースにはOracle Parallel Serverを採用、データベースサーバには富士通のUNIXサーバPRIMEPOWER(プライムパワー)を選択し、信頼性を高めています。

渡部氏は、「中元・歳暮ギフトでは経験上、ボーナス後の週末に受注が集中します。短期集中型であり、システムは1年に100日間もフル稼働します。その際に、もしシステムがダウンすることがあったら、売上や信用に大きな影響を及ぼすでしょう。新システムはトラブルもなく、安定稼働しています」と満足げに語ります。

Cyber shop serviceが動作するOSとしてLinuxを採用することで、ASPサービス利用料金がUNIXで構築したシステムに比べて1/2以下になり、ユーザーである京王百貨店に大きなコスト効果をもたらしています。阿部氏は、「インターネットショッピング・サービスの運営にあたっては、初期投資をできるだけ少なくしたいと考えました。Cyber shop serviceとその動作OSにLinuxを採用したことによってイニシャルコストを必要最小限に抑えることができると同時に、運用・保守コストも大幅に削減できています」と導入のメリットを強調します。

このシステムによって、カード利用時の割引や送料はきめ細かく反映されるようになり、商品選びから決済までのプロセスは最適なものに改善されました。その他にも、会員登録の操作をわかりやすくするなどの工夫を重ね、商品点数を増やしたところ、売上は飛躍的に伸びました。

阿部氏は、「実際の店舗と同じレベルのサービスを、インターネットでも提供できるようになりました。売上は、2001年度に約600万円だったものが2003年度は推定1億6,000万円と、サイト開設後3年間でおよそ25倍にも急増しました。商圏も広がり、今では地方や海外へ転居された会員のお客様から、引き続きインターネットで中元・歳暮ギフトのご注文をいただいています」と、ビジネスの急成長を紹介します。

今後の展望

eビジネスをさらに発展させ、企業競争力強化に活用

写真
京王百貨店 新宿店

新システム導入によって順調に成長し続けている京王百貨店のインターネットショッピング・サービス。2004年度は売上目標3億円を想定し、さらなる顧客満足の向上に取り組んでいます。

阿部氏は、「中元・歳暮ギフトや通年で扱う商品以外に、例えば、実際の店舗で評判のよかったイベントを期間終了後もインターネットショップ上で継続するなど、お客様のニーズに的確に応える魅力的なサイトにしていきたいですね。そして、インターネットショップでのお客様の動向を分析して、実際の店舗の売り場へフィードバックするなど有効活用し、当社の企業競争力を高めたいと考えています。今後は、eビジネスを事業としてより一層発展させていきたいと思います」と抱負を語ります。

eビジネスのさらなる飛躍とともに、京王百貨店はこれからも発展を続けていきます。

株式会社京王百貨店様 概要

所在地 東京都渋谷区初台1-53-7 京王初台駅ビル
設立 1961年3月10日
資本金 12億円
売上高 1,153億3,100万円(2002年度)
総店舗数 2店舗(新宿店・聖蹟桜ヶ丘店)
従業員数 1,302名(2003年3月末現在)
概要

京王線沿線を拠点とし、「人のよろこびを大切に」を基本理念に百貨店業を展開。環境面にも注力しており、新宿店は2003年12月26日に国際環境規格ISO14001の認証を取得した。関連企業に、商品販売の取次斡旋業およびカルチャー事業を展開する株式会社京王友の会など。

URL:http://www.keionet.com/