ブレードサーバを中心に基幹システムを刷新
事業継続性の確保、事業拡大に応える拡張性を実現

株式会社 木村
株式会社 木村様 導入事例
九州を代表する菓子・食品の製造・卸、株式会社木村様。同社ではシステムの老朽化に伴い、事業継続性の確保、事業拡大への迅速な対応を目的に基幹システムを刷新。ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を中心としたSAN Boot構成によるITインフラを実現。
[ 2009年11月4日掲載 ]
導入の背景 |
導入のポイント |
システム概要 |
今後の展望
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 菓子・食品の製造・卸売業 |
| ソリューション: | ブレードサーバを中心としたSAN Bootソリューション |
| 稼働環境: | ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」 ストレージ「ETERNUS2000」 高機能ミドルウェア「Systemwalker Resource Coordinator」 |
1日業務停止で約7,000万円の機会損失。
ブレードサーバによるSAN Bootで事業継続性の確保を実現。
菓子・食品の分野で、メーカー、卸、物流の3つの機能を融合した独自のビジネスモデルによる事業を展開する株式会社木村(以下、木村)様。事業の拡大に伴い、取り扱いデータも急増し、基幹システムの老朽化への対応が急務に。同社では、機会損失の防止、取引先との信頼のベースとなる事業継続性の確保と、将来的な事業拡大への迅速な対応を目的にITインフラを刷新。ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を中心としたSAN Boot構成による新基幹システムを約7ヵ月間の短期間で導入しました。
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 事業継続性を確保できる信頼性の高いITインフラを構築したい | SAN Boot構成で予備ブレードの自動切替を実現。障害時の復旧時間も従来の半日から約13分に大幅短縮 | ||
| 2 | 運用管理の効率化とともに障害対策の強化を実現したい | ブレードの状態はもとよりトラブル発生時の影響や原因の可視化が可能に。障害対策の強化を実現 | ||
| 3 | パフォーマンスの向上、設置スペースの削減をはかりたい | 約5時間かかっていた定期資料の作成処理も約20分で完了。サーバ集約により設置スペースも75%削減 | ||
導入の背景
事業継続性、事業拡大への対応を目的に基幹システムを刷新

木村 光男氏
株式会社 木村
代表取締役社長
九州を中心に、半世紀以上も愛されつづけている「木村のあられ」。昭和29年創業以来、九州産をはじめ国産のもち米100%使用、昔ながらの手焼きの味わいなど、木村様ならではのこだわりが変わらぬ人気の理由です。
こうした木村様のこだわりは、事業展開にもあらわれています。「消費者に安全でおいしいものを、安心して召しあがっていただけるように安定供給したい」。その思いを実現するべく、昭和38年頃から卸売機能をもつメーカーへと発展、さらに物流機能も加わるなど業界や市場の変化にダイナミックに対応してきました。
現在、九州を代表する菓子・食品の卸会社としてのポジションも確立した同社は、中国・四国地域、沖縄はもとより海外への事業展開も進めています。成長の原動力について代表取締役社長の木村光男氏はこう語ります。
「消費者の嗜好の多様化、食の安全性への社会的ニーズの高まりなど、時代が大きく変化する中、メーカー、卸、物流の3つの機能を融合した当社独自のビジネスモデルは大きなビジネス競争力となっています。それぞれの経験とノウハウのもと、プライベートブランドの開発や、地域、店舗に合った売り場づくりのご提案など、付加価値の高いサービスを提供しています」。
3つの機能それぞれが刺激しあいながら発展していく点は、同社の大きな特長です。メーカーとしては自社開発やOEM供給など、商品開発に力を注いでいます。また、卸の側面では、大手菓子メーカーを含め、約480社の仕入先、総合スーパーやコンビニなど約5210社の得意先と取引を実施。さらに、グループ会社による九州全域をカバーする物流網の拡充もはかっています。
「菓子・食品の製造・販売の事業を当社のビジネスモデル上で展開し、事業を拡大してきました。今後は海外展開も視野に入れていますが、スピードと柔軟性はビジネス成否のキーポイントとなります。ビジネスを支えるITにも同様の要素が不可欠です。たとえば、1人の営業担当者と1台のパソコンで事業が即スタートできる仕組みが必要です」(木村社長)。 2007年5月、同社では基幹システムの老朽化をきっかけに、機会損失の防止、取引先との信頼のベースとなる事業継続性の確保や、事業拡大に迅速に対応できるITインフラの実現にむけ、新たな取り組みをスタートさせました。
導入のポイント
1日7,000万円の機会損失を防ぐべく業務停止時間を最小限に

谷川 弘氏
株式会社 木村
管理本部 情報システム部
課長代理

西浦 大輔氏
株式会社 木村
管理本部 情報システム部
主任
2007年当時、受注の約80%はEOS(電子発注システム)、請求処理の約40%はEDI(電子データ交換)、また発注業務の約60%がインターネットEDIで行われていました。急速な事業の拡大と電子化の進展により取引データは増大し、既存基幹システムにおけるパフォーマンスは急激に低下しました。
「パフォーマンスの低下に加え、バックアップ体制や冗長化対策も弱かったことから、事業継続性の面で大きな課題を抱えていました。当社にとって一日の業務停止は約7,000万円の機会損失につながります。また、取引先への影響もはかりしれません。障害や日次処理の遅れへの対応など、夜も安心して眠れない状態がつづいていました」と、同社管理本部 情報システム部の谷川弘氏は振り返ります。
また、業務ごとにシステムを構築していたためサーバも増加し、メンテナンスやバックアップなど運用管理の負荷増大や、設置スペース面も課題となっていました。パフォーマンスの改善、事業継続性の確保、日次処理の短縮、サーバの集約などをポイントに比較検討した結果、選択されたのが富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」です。
「今回は、事業継続性の確保が前提条件でしたから、ブレードサーバとストレージの連携により高可用性を実現するSAN Bootも選定のポイントになりました。また、富士通パートナーの熊本計算センターの存在も大きかったですね。これまで信頼性の面で多くの不安を抱えながら運用をしていたため、熊本計算センターのサポート力はとても心強く思いました」と、管理本部 情報システム部の西浦大輔氏は説明します。
2007年10月に導入を決定、約7ヵ月間の短期間の構築となりましたが、基幹システムを一度に切り替えるため、移行テストも2ヵ月以上をかけて慎重に実施しました。2008年5月に本稼働、以来、安定稼働をつづけています。
システム概要
障害発生時の復旧時間が半日から約13分に短縮
新基幹システムは、ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」とストレージ「ETERNUS2000」によるSAN Boot構成となっています。また、高機能ミドルウェア「Systemwalker Resource Coordinator」の活用により、予備ブレードへの自動切替も実現。業務サーバ7台で予備ブレードを共用し、効率的な待機運用も行っています。さらに、業務ごとに導入し散在していたサーバを1シャーシに統合、集約することで設置スペースも約75%削減できました。

新基幹システム稼働後、1年以上が経過し、多くの導入効果があらわれています。
- 障害発生時の復旧時間が半日から約13分に短縮
従来、障害が発生すると、修理、リストア・起動、復旧まで煩雑な作業を必要とし、約半日はかかりました。導入後は予備機への自動切替、再起動により約13分で復旧可能となり、業務への影響も最小限に抑えることができます。システムの信頼性の向上は、取引先への信用力の強化にもつながっています。 - サーバ集約とOPC機能によりバックアップ+日次処理を8時間から1時間に短縮
従来、サーバごとにテープによるバックアップを行っていたため、日次処理を加えると最大8時間くらいかかっていました。サーバを集約し、論理的に瞬時にバックアップができる「ETERNUS2000」のOPC(ワンポイントコピー)機能を活用することで、業務と並行してテープ装置へのバックアップが可能となり、前述の処理時間を約1時間に短縮。日次運用を大幅に改善し、業務運用時間の拡大も可能になりました。 - 運用管理の効率化とともに障害対策の強化を実現
「Systemwalker Resource Coordinator」により、ブレードの状態はもとより、接続ケーブルの断線などトラブル発生時の影響や原因の可視化も可能になりました。運用管理の効率化はもとより障害対策を強化できたことは大きなメリットです。また今回、サーバだけでなく、クライアントもミドルウェアの導入により運用管理が容易になりました。
さらに、パフォーマンスの改善もはかれました。「従来、5時間くらい要していた定期資料の作成処理も約20分で完了でき、そのスピードに驚いています。運用管理の負荷軽減により情報システム部門ではIT戦略により注力できるようになりました」と、谷川氏は笑顔で話します。
今後の展望
経営者の次の一手に迅速に応えるITインフラを確立
「他システムなども順次、ブレードサーバに集約し一括管理をしていきたいと考えています。また、標準化の推進やセキュリティ強化の面で、基幹業務アプリケーションのシンクライアント化も検討中です。今回、ITインフラを刷新したことにより、事業拡大に対しても余力をもって対応可能になりました。経営者の次の一手に迅速に応えるITインフラを確立できたと思います。」(谷川氏)。
同社では、ジャストインタイムに商品を提供するだけでなく、取引先の売上拡大に貢献するためのIT活用にも積極的に取り組んでいます。ビジネスとITが一体化している同社にとってITインフラはまさに成長の基盤であり、取引先との信頼のベースです。
木村社長が描く今後の経営ビジョンでは、雇用の安定や九州地域の産業発展への寄与など社会貢献も重視されています。九州から世界へ、同社の発展を、富士通はこれからも「PRIMERGY」をはじめ、プラットフォーム製品や技術サポートを通じてご支援してまいります。
株式会社 木村様 概要
| 所在地 | 〒862-0967 熊本県熊本市流通団地2丁目5番地 |
|---|---|
| 創業 | 昭和29年4月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 木村 光男 |
| 売上高 | 203億円(平成20年度・木村単体) |
| 従業員数 | 193名 |
| 事業所 | 7つの支店、7つの物流倉庫、2つの米菓/精米工場、その他5つの事業部、物流子会社等。(2009年5月時点) |
| ホームページ | 株式会社 木村様ホームページ |
| 概要 | 菓子・食品・飲料・食材・米の卸売、米菓・漬物・土産品の製造販売 |
【ご紹介した製品】
- ブレードサーバ PRIMERGY BX
- ストレージ ETERNUS2000
- 高機能ミドルウェア ServerView Resource Coordinator
【導入事例(PDF版)】
- PDF株式会社 木村様 (610KB / A4・2ページ)
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。





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