操作性に優れたワンストップショッピングサイトを実現

丸善の丸の内本店
一般向けショップサイトの中で特に競争が激しい書籍販売市場。パイオニア的なグローバル企業や国内の大手書店、さらに異業種からの参入など、各社が競っています。そんな中、老舗書店の丸善株式会社様(以下、敬称略)は、クリック&モルタル(注1)を強化すべく、丸善インターネットショッピング(MIS)を大幅リニューアル。丸の内本店とのPOS連動と全面的なリッチクライアント(注2)技術の採用により、優れたユーザビリティを追求することで、売上拡大を図っています。このシステムのインフラとして採用されたのがLinux on PRIMERGY(プライマジー)。冗長化により24時間365日の高可用性を実現するとともに、スケールアウトにより、ビジネスと共に成長できる優れた拡張性を実現しています。
(注1)クリック&モルタル:オンライン店舗と実店舗との連携
(注2)リッチクライアント:Flashに代表される豊かな操作環境
| 導入前の課題 | 導入による効果 | |
|---|---|---|
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ショッピングサイトのさらなる利便性を追求、ユーザーニーズに配慮し、優れた操作性をお客様に提供して売上拡大を目指す。 |
ワンストップショッピング環境を支えるリッチクライアント技術と、豊富な自社在庫をリアルタイムに管理するPOSシステムの連携で、利便性の高い購買環境を実現。 |
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オープン環境で拡張性の高いシステムインフラを短期間・低コストで構築する。 |
OSにLinuxを採用し、TRIOLEテンプレートを活用することで、シンプルで拡張性の高いシステムインフラを短期間に低コストで構築。 |
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24時間365日の高可用性を確保し販売機会損失を防ぐこと。 |
システムインフラの全体にわたる冗長化により高可用性を実現。 |
導入の背景
Flashによるリッチクライアントで利便性高い操作環境を実現


創業1869(明治2)年の老舗書店である丸善。書籍や文具、洋品雑貨の販売を目的に横浜で開店し、他社に先駆けるビジネスに、常に取り組んでいます。同社は1995年に日本初の書籍ショップサイトを開設しました。
そして2004年9月、和書だけでも約120万冊を抱える「丸の内本店」をオープン。売り場面積は国内最大規模です。
同社は2004年春、丸の内本店オープンに先駆けてMISのリニューアルに取り組み始めました。「何よりも、お客様が快適な操作性の中でスムーズにお買い物ができる環境を提供することが今回の目的です。そこで競争の激しい書籍販売市場で優位性をアピールするために、Flashによるリッチクライアント技術を採用し、ひとつの画面ですべての操作が出来るワンストップショッピングサイトの構築を目指したのです。また、お客様に書籍を早くお届けするために、豊富な自社在庫をリアルタイムに確認できるよう、丸の内本店のPOSシステムと連携させることも考えました。」と丸善株式会社 情報システム統括室長 取締役 上席執行役員 鈴木 幹夫 氏はMISリニューアルの目的が顧客の利便性向上にあることを強調します。

MISシステムの再構築にあたって同社は、短期構築、低コスト、高信頼・高可用性を追求しました。同社 情報システム統括室 副室長 馬場 一利 氏は「お客様にいつでもショッピングを楽しんでいただくためにも24時間365日の安定運用は必須要件でした。また、最新技術を取り入れて、お客様に快適なネットショッピング体験をすばやく提供したいと考えました。それには、オープンプラットフォームの採用と、開発の外部委託による開発スピードのアップが必要だと判断しました。」と語ります。
導入のポイント
LinuxとPRIMERGYを新たなシステム基盤に採用

同社では2004年8月よりMISシステムの再構築に着手しました。アクセス数の最大予測を前提に大規模なシステムを構築するのはコスト負担が大きくなります。そこで、当初は小さく構築し、アクセス数の増加にあわせて拡張できる低コストで拡張性の高い、高信頼なシステムが求められました。「比較検討した結果、新システムのプラットフォームには、将来性を考えてLinuxを採用。また、拡張性はシステム構成で確保しました。」と馬場氏は語ります。そして、システムインフラの構築パートナーに選ばれたのが富士通です。同社 情報システム統括室 システム開発第二グループ グループ長 高橋 克志 氏は「Linuxによる高信頼・高可用な基幹システムを構築できる製品とノウハウがある富士通を信頼しました。」と語ります。
システムを支えるハードウェアには富士通のIAサーバ「PRIMERGY」シリーズが採用されました。「LinuxとIAサーバを採用することで信頼性とコストをバランスよく両立できました。」と高橋氏は採用の理由を話します。
システム概要
拡張性の高い高信頼なインフラを構築
新MISシステムでは、Webアプリケーションサーバに2台のLinux搭載PRIMERGYを採用。顧客からのアクセスをIPCOMで負荷分散し、例え片側がダウンしてもサービスをそのまま継続できます。DBサーバはLinuxを搭載したPRIMERGYをPRIMECLUSTERでクラスタ化。共用ストレージに採用したETERNUSの信頼性とあわせて、高い可用性を確保しています。

また、IPCOMの負荷分散機能により、Webアプリケーションサーバのスケールアウト拡張が可能。DBサーバはPRIMECLUSTERのクラスタリングにより、スケールアウト対応が可能です。ETERNUSはディスクの活性増設やRAID構成変更によりシステム拡張に柔軟に対応します。こうして、構築時はスモールスタートでコスト負担を軽減し、新しいサービスの導入やビジネスの拡大に合わせてスピーディーにシステムを変更・拡張できる基盤が完成しました。
また、短期間に高信頼のシステムを構築するため、富士通のIT基盤「TRIOLE」のTRIOLEテンプレートを活用しました。検証済み製品を組み合わせたテンプレートを活用することで、構築現場での試行錯誤を排除、手戻りを抑えました。さらにDBのクラスタ化ではパラメーターやテスト項目などがドキュメント化されているため、通常の約半分の期間で構築できました。
このように、拡張性と可用性を考慮したシステムインフラを短期間で提供できました。
新しいシステムインフラ上でMISは、顧客の利便性を飛躍的に高めることに成功しました。「買い物かごなど、ショッピングに必要な情報を常に表示でき、画面の遷移もなく好評です。」と鈴木氏。また、丸の内本店の店頭情報と連携でき、店舗催事との連動や、書籍予約に対する在庫のフィードバックなど顧客へのサービス性が一層向上しました。
今後の展望
新たな挑戦を可能とする基盤の完成
MISシステムの再構築を通じて、馬場氏は富士通を次のように評価しています。「構築はマルチベンダー環境であったため、問題が起きた場合の対処の切り分けが大きな課題でしたが、富士通は丸善の立場に立って、ベンダー間の壁にとらわれず積極的に解決してくれました。」。
同社はサイトの完成を今後の挑戦ととらえています。「丸善はこれまで学校や図書館や自治体など法人向けのビジネスが圧倒的に多いのですが、MISが刷新されたことでこれからは一般個人向けでも十分に戦えます。まさに当社にとっての戦略サイトが完成したのです。」(鈴木氏)。
今後は、POSとの連携によるクリック&モルタルの機能を一層強化し、同じサービスをモバイル環境でも提供していく予定です。丸善の挑戦をLinux on PRIMERGYが支えているのです。
丸善株式会社様 会社概要
| 所在地 | 東京都中央区日本橋二丁目3番10号 |
|---|---|
| 設立 | 1869年1月1日(創業 : 明治2年1月10日) |
| 資本金 | 128億2778万円(平成16年3月31日現在) |
| 従業員数 | 1,164名(平成16年3月31日現在) |
| 売上高 | 1,077億円(平成15年度) |
| 事業概要 |
内外図書・雑誌、文具事務用品、スチ-ル家具・図書館用家具・用品、コンピュ-タ・OA機器・教育機器教材、洋品・衣料品・雑貨の販売業や輸出入業。
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