Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

ニフティ株式会社:時間、経験、知識不要。誰もが気軽に楽しめるblogサービス「ココログ」を@niftyが提供。

国内ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)大手のニフティ株式会社では、HTMLやftpなどの専門知識がなくても簡単に美しいWebサイトが作成できるblog(ブログ)サービス「ココログ」をスタートさせました。アクティブなネットユーザーに対して、これまでにない新たなコミュニティー空間を提供するのが狙いです。
この新サービスのインフラには、「Red Hat Enterprise Linux」と富士通のIAサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」を採用。わずか2ヶ月半という短期間で、高速なレスポンスとスケーラビリティーの高いシステムの構築に成功しました。

業種情報通信事業者
Solutionblogサービスシステム
キー製品Red Hat Enterprise Linux + PRIMERGY
稼働時期2003年12月

導入前の課題   導入による効果

blogサービス「ココログ」の早期立ち上げ

システム構築に費やした期間はわずか2ヶ月半

将来的なユーザーの増加に対応可能な拡張性に富んだシステム

10万ユーザー以上に対応可能なスケーラビリティーの確保

新サービスを止めないための最高レベルの可用性と、突発的なアクセス増に対する安定したレスポンス

構築開始から本サービス提供後までの全フェーズにおいて、ハードウェアに関連したトラブルなし

サービス単体での利益を生むための、構築・運用費用の低減

Linuxベースのシステムを採用したことによる初期コストの低減、技術サポートによる運用費の削減

1.注目を集めるコミュニケーションツール「blog」

日誌を書くような手軽さでWebサイトを構築できる詳細を見る 

インターネット先進国である米国においては、Webを自在に活用するための新しいツールが次々と登場している。その中でも特に注目を集めているのが、専門知識を持たないユーザーや忙しくて時間の取れないユーザーでも、簡単に美しいWebサイトを構築でき、他のユーザーとの柔軟なコミュニケーションも楽しめる「blog」である。

2.@niftyが提供するblogサービス「ココログ」とは?

ユーザーのコミュニティー形成を支援すべく「ココログ」サービスの提供を開始詳細を見る 

これまでも一貫して個人の情報発信やコミュニティー形成を支援してきた@niftyでは、blogサービス「ココログ」の提供に着手した。日本のユーザーにベストなサービスを提供すべく、米シックス・アパート社との直接交渉を実施。さらにインターフェースの改良やユーザー支援の仕組み作りなどにも取り組んだ。

3.システム概要と富士通のサポート

サービスを支える高信頼システムをわずか2ヶ月半でスピード構築 詳細を見る 

「ココログ」の構築にあたっては、(1)短期構築、(2)サービスの信頼性/スケーラビリティー確保、(3)コスト削減の3点が課題となった。そこで@niftyではRed Hat Enterprise LinuxとPRIMERGYを採用し、インフラ構築に要する時間と工数を大幅に圧縮。高機能・高信頼性と使いやすさを兼ね備えたシステムを、短期間で実現することに成功した。

4.ココログを軸にした@niftyの今後の展開

「顧客満足度No.1」を目指し全力でサービスの拡充を図る 詳細を見る 

日本を代表するblogサービスとなった「ココログ」だが、@niftyでは今後もサービスやコンテンツのさらなる拡充を実施。またコマースサービスとの連携による新サービスの創造や、法人向けサービスの展開も予定している。ITインフラを支える富士通とPRIMERGYにも、高い期待が寄せられている。

注目を集めるコミュニケーションツール「blog」日誌を書くような手軽さでWebサイトが構築できる「blog」

Webサイトで情報発信を行いたいと思った場合、ユーザーが最初に突き当たるのが様々な専門知識の壁です。最近では簡便なホームページ作成ツールなども増えてはいますが、最終的にはどうしてもHTMLやftpの知識が必要になってしまいます。また、逆に知識はあっても、サイト公開までの作業や更新作業にかかる手間や時間のために、断念してしまうケースも少なくありません。もっと手軽に情報発信する手段はないかと考えているかたも多いのではないでしょうか。

こうした声に応えて登場してきたのが「blog」です。blogとは「Web」と「log」を組み合わせた造語で、「日誌を付けるような簡単さでWebサイトが作成できるツール」を意味しています。ユーザーはあらかじめ用意されたデザイン・テンプレートを選び、自分が発信したい文章や画像などを入力するだけ。通常のWebサイトのように、面倒なレイアウト作業やアップロード作業は一切必要ありません。しかも、携帯からコンテンツをアップしたり、簡単なクリック操作で全ページのデザインを変更するといったこともできるため、忙しい人でも気楽にWebサイトを公開・更新できるのです。

またblogには、他のサイトに意見を書き込める「コメント機能」や、自分のサイトのコンテンツを相手のサイトにリンクできる「トラックバック機能」など、ユーザー間のコミュニケーションを支援する機能も備わっています。従来のWebサイトが自サイト内で完結していたのに対し、blogは多くのサイトの連携によって一つのコミュニティー空間を実現することが可能です。

このようなメリットが評価され、米国においてはblogの普及が急速に進んでいます。例えば大統領選挙の予備選では、キャンペーンにblogを活用した候補が急激に支持を伸ばすなど、社会的に大きな影響力を持つまでに至っています。

@niftyが提供するblogサービス「ココログ」とは?
ユーザーのコミュニティー形成を支援すべく「ココログ」サービスの提供を開始


ニフティ株式会社
システム事業部長代理
鈴木隆一氏

@niftyを運営するニフティでも、2003年12月よりblogサービス「ココログ」の提供を開始しました。ニフティ システム事業部長代理 鈴木 隆一氏は、その経緯について次のように語ります。

「XML Webサービスを使った新サービスを検討する過程で、blogの存在を知りました。調べてみると米国では既に数多くのユーザーに活用されており、活発なコミュニケーションが行われている。そこで@niftyでも、ぜひblogサービスを展開したいと考えたのです」

同社では旧NIFTY SERVEで「フォーラム」を提供していた時代から、一貫してユーザーのコミュニティー形成を支援してきました。Webサイトの連携によってコミュニケーションの輪が広がっていくblogは、まさに次世代型のコミュニティー・ツールとして映ったのです。

こうしてblogサービスの提供を決断したニフティですが、そこには一つの条件が付けられました。プロジェクトのスタッフが、会社にblogサービス開始の提案を行なったのは2003年6月のこと。本番サービスの開始時期は、およそ一年後の2004年4月を想定していました。しかし同社のトップである古河建純社長は、2003年の年末までにサービスを開始するよう命じたのです。これは「スピード感なくしてインターネット時代のサービスはあり得ない」という考えによるものでした。

@niftyが提供するにふさわしい高品質なblogサービスを、可能な限り短期間で構築する。それは決して容易なことではありません。しかしスタッフは、この難題に全力で取り組みました。先ず、鈴木氏は急遽米国へ飛び、著名なblogツール「Movable Type」(注1)の開発元、シックス・アパート社に直接交渉を試みました。

「Movable Typeは高機能なblogツールである反面、サーバに自分でインストールする必要があるなど、ビギナーのかたには少々敷居が高い面がありました。ところがシックス・アパート社が、Movable Typeをベースとしたホスティングサービス「TypePad」(注2)を始めるという情報を得たため、ぜひこれを使いたいと考えたのです」と鈴木氏は説明します。

もっとも、当時両社の間に何らかのつながりがあったわけではありません。

「いきなり日本からISPが押しかけてきて『ツールを使わせてくれ』と言うのですから、最初は先方もかなり面食らったようでしたね」と鈴木氏は笑います。

しかし最終的にはシックス・アパート社もニフティ側の熱意に応えて、TypePadの技術を提供することに同意しました。

もちろん、高度な開発力を持つニフティにとっては、blogツールを自社開発する道もありました。それでもあえてシックス・アパート社と契約したのは、「デファクト・スタンダードなツールを選んだ方がお客様にとって有益」との判断によるものです。このあたりにも「お客様中心経営」を掲げる同社の姿勢が伺えます。

こうしたお客様中心のスタンスは、ココログにも随所に表れています。単純にローカライズを行うのではなく、日本のユーザーに合わせてインターフェースを修正したり、デザイン・テンプレートを強化したりするなど、より容易にblogを利用できるような改良を行なったのです。

「特に、ユーザーとの接点であるインターフェースの開発には力を注ぎました。単に機能を羅列するのではなく、初心者でもココログがすぐに使えるように、ナビゲーションを充実させました」(鈴木氏)。

そのほか、同社のblogサイト「ココログナビ」内の「スタッフルーム」では障害情報なども書き込まれています。また、古河 建純社長が自らblogでの情報発信を行なっています。このような運営体制に対するユーザーの共感は、数多くのトラックバックや障害についての積極的な意見となって現れ、サービスインから3ヶ月で2万ユーザーを獲得。驚異的な成長を成し遂げました。

システム概要と富士通のサポート
サービスを支える高信頼システムをわずか2ヶ月半でスピード構築

もっともココログを提供する上では、さらに多くの課題を解決する必要がありました。特に問題となったのは、社長からの至上命令でもあった、システムをいかに短期間で構築するかという点です。

「ユーザー・インターフェースなど、サービスのコアとなるアプリケーション部分の作り込みには、どうしてもある程度の手間が掛かってしまいます。あとはインフラ部分で期間短縮を図るしかありませんでした」と鈴木氏は振り返ります。

そこで採用されたのが、Red Hat Enterprise Linuxと富士通のIAサーバ「PRIMERGY」です。

「この組み合わせについては、当社でも安定稼働を続けている実績が数多くあります。これならインフラ部分に余分な時間を費やす心配はないだろうと考えました」と鈴木氏は話します。

信頼性と安定性に優れたOS/ハードウェアを採用したことで、開発陣はアプリケーション部分の開発に注力することが可能になり、ココログの特長となっている様々な機能群を、スピーディーに実現することができました。シックス・アパート社との契約からサービスインまでの期間は、実に約4ヶ月程度。そのうちシステム構築に費やした期間は、わずか2ヶ月半ほどに過ぎません。

ココログ用のシステムは、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのシンプルな三階層で構成。また、重要なユーザー・データを収めるストレージ・システムには、「ETERNUS(エターナス)」を、システムを横断的に管理するツールとして統合管理ソフトウェア「Systemwalker(システムウォーカー)」をそれぞれ採用しています。このシステムではフロントに更新情報を配信するPingサーバも配置されている点が特長的ですが、基本的には同社の他のシステム群も、これと同様の三階層構成を採用しています。これは万一性能問題などが発生した場合もサーバを追加するだけで対応することができ、また各レイヤーを冗長構成とすることでサービスの安定性も確保できるからです。

「当社のようなISPでは、どんなにアクセスが集中したとしても、システムをダウンさせることは極力回避しなければなりません。また、ユーザーに快適にサイトを楽しんでもらうためには、レスポンスの速さも不可欠です。さらに、将来的なユーザーの増加も見据えた場合、スケーラビリティーの高さも重要なポイントとなります。こうした様々な課題も、容易にクリアすることができました。性能や拡張性の面でも、このシステムの選択は正解だったと思っています」と鈴木氏は、満足感を示します。

また、新サービスを展開する際に避けて通れないコストの問題も、Linux+PRIMERGYの組み合わせによって解消できました。

「サービスの採算性を考えれば、いきなり多額の投資を行うことはできません。しかし、安定したサービスを提供するにはある程度のシステムリソースが必要になります。その点LinuxとPRIMERGYなら、コストを抑えつつ高性能・高信頼なインフラを構築できる。これは大きなメリットとなりましたね」と鈴木氏は語ります。

ニフティ「ココログ」システム構成(導入時)

構築期間

2.5ヶ月

WEB/APサーバ

PRIMERGY L250 / RX200
OS : Linux(ディストリビューションにRed Hatを採用)
ミドルウェア : Apache
アプリケーション : TypePadシステム+独自開発モジュール

DBサーバ

PRIMERGY RX200
OS : Linux(ディストリビューションにRed Hatを採用)
データベース : PostgreSQL

ストレージシステム(NAS)

ETERNUS NR1000F Series

ココログを軸にした@niftyの今後の展開
「顧客満足度No.1」を目指し全力でサービスの拡充を図る

鈴木氏は今後の意気込みについて、「ココログの機能やコンテンツを、さらに充実させていきたいと考えています。また、当社のコンセプトである『With Us,You Can.』にのっとり、お客様のコミュニケーション活動を着実に支援していきたいですね」と力強く語ります。

またニフティではblogを中核事業の一つと位置付け、法人向けサービスの展開も予定しています。その中には、既に本サービスとして提供されているものもあります。

鈴木氏は「たとえばココログの有償サービスである『ココログプラス』と『ココログプロ』には、『ドメインマッピング』と呼ばれる機能が用意されています。この機能を利用すれば、ココログのアドレスをお客様企業のアドレスにマッピングすることができます」と説明します。

インターネット時代の企業にとって、自社のWebサイトを持つことは必要不可欠の要素。しかし専任のIT要員を置くことが難しい中小・中堅企業にとって、Webサイトの構築・運用作業は大きな負担を伴います。その点ドメインマッピングを利用すれば、面倒な手間を掛けることなく自社Webサイトを持つことができます。

「携帯電話からでも簡単にコンテンツのアップデートが行えますから、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)としても有効にご利用頂けるのではないでしょうか。またコマースビジネスとの連携による新しいサービスなども、今後鋭意企画していく予定です」と鈴木氏は続けます。

こうした多彩なサービス群を支えるシステムは、今後も加速度的に大規模化することが予想されます。

鈴木氏は「最近ではグリッド・コンピューティングの技術なども広く活用されていますが、数千台規模のシステムを人手で管理するのはもはや不可能です。当社でもシステム自身による自律運用や、リソースの動的配分などの技術に着目しています。このような次世代型のシステムを実現していく上で、今後のPRIMERGYの進化と富士通のサポートにも大いに期待しています」と語ります。

ココログの新たな展開とともに、@niftyを支えるシステムも大きく発展していくことでしょう。

ニフティ株式会社 概要

所在地 東京都品川区南大井6-26-1 大森ベルポートA館
代表取締役社長 古河 建純
資本金 10億円
売上高 677億円(2002年度)
社員数 480名(2003年3月31日現在)
概要

会員数日本最大級を誇るインターネットサービス「@nifty」を運営する先端IT企業。パソコン通信の時代から一貫してネットワークサービスを提供してきた同社は、この分野におけるパイオニアとしても広く知られている。理念として掲げている「With Us, You Can.」には、ユーザーのライフパートナーとして、一人ひとりの自己実現を支援するという固い決意がこめられている。高品質かつ多彩なサービス群を数多く提供しており、2003年12月にはblogサービス「ココログ」を新たにリリースした。

URL:http://www.nifty.com/

(注1)Movable Type
サーバインストール型のblogツール。カスタマイズ次第で、blogの機能を自由に追加できる点が特長。拡張性にすぐれた高度なツールでありながら、管理用機能が使いやすくとても優れていたことが人気のきっかけとなった。

(注2)TypePad
Movable Typeを開発したシックス・アパート社が、より簡単に誰でも使えるようにするためMovable Typeを進化させて開発したblog ASPサービス。ココログは、TypePadの基本モデルである「TypePad BASIC」を基本にカスタマイズしている。

[取材日:2004年3月23日]

PDF時間、経験、知識不要。誰もが気軽に楽しめるblogサービス「ココログ」を@niftyが提供。(1135KB、1ページ)