富士通

 

24時間365日の安定稼動で大学教育の高度利用を支える
ブレードサーバ「SANBoot」システムの構築

大阪経済大学様 導入事例


SANBootですべてのサーバの予備機となる冗長化と復旧に人手を介さない自律化を実現

[ 2007年6月5日掲載 ]


導入事例概要
業種: 文教
ソリューション: サーバ統合、SANBootシステムの自律復旧機能による安定運用
ハードウェア: ブレードサーバPRIMERGY BX620 S2、ラックサーバ PRIMERGY RX300 S3.RX100 S3、ETERNUS 4000モデル500、ファイバーチャネルスイッチ
ソフトウェア: Systemwalker Centric Manager、Systemwalker Resource Coordinator

「安定稼働とトータルコストの削減を両立させる課題に対し魅力的な提案をしたのは、金融・証券などの社会システム構築で高い評価を得ている富士通でした」

大阪経済大学は、教育の一端として常に最先端IT技術を取り込んだシステムを導入し、教育・研究の基盤システム環境を整えてきました。システム再構築の課題は、より安定したシステムの構築でした。高い信頼性を誇るシステム、PRIMERGYブレードサーバとファイバーチャネルで結ばれた高信頼ストレージETERNUSによりトラブルを兆候段階でとらえ、自律機能によって24時間365日、安定したシステム運用を可能にしたのが「SANBoot」システムでした。

課題と効果
1 授業での一斉大量アクセスでも安定した稼動 ブレードサーバのSANBoot導入でダウン時間を最短化
2 トラブル時に人手をかけない自動修復 故障サーバの検出から自動切り替えまで、高度な自律化システム
3 乱立するサーバ台数を減らし、運用費を含むトータルコストの低減 高性能サーバの有効活用によりサーバ約90台を70台に統合

本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

学習・研究の基盤システムに、常に最先端ITシステムを導入してきた

山田 文明
大阪経済大学経営学部准教授 情報処理センター長

大阪経済大学は「自由と融和」を建学の精神とし、企業や地域の現場で実際に役立つ知識や能力を育成する「人間的実学」を教育の基本理念として掲げています。同大は1995年より他大学に先駆けてWindows NTネットワークを構築、2004年からはe-ラーニングやコンピュータを駆使した自主学習を実現するバーチャルキャンパスなど、最先端IT技術を先取りして教育環境を整備してきました。
今回構築した教育・研究基盤インフラシステムは、学生・教授など約7,000人が利用する大規模システムで、3年リースの満期を機に再構築しました。課題は、前システムが高負荷で停止したり、クラスタ構成がシステムの一部分のみだったことなどを踏まえ、さらに一歩進んだ安定性を実現すること、そしてIT投資の最適化によるTCOの削減でした。
同大、経営学部准教授で情報処理センター長 山田文明氏はこう語ります。「学生諸君には学内はもちろん家庭においても自由に利用でき、先生方には質の高い講義をデザインできる環境を整備したい。そのためには、何よりも24時間365日、安定して稼働してくれるシステムが求められるわけです。」

導入のポイント

どのサーバが故障しても代替可能な高度な冗長化による安定稼動

髙橋 由文
大阪経済大学 情報処理センター 部長

平田 百合
大阪経済大学 情報処理センター 教育システム課 課長

日々の講義はもちろん、試験にも利用される教育・研究基盤インフラシステムは、教室に設置されたPC約1,300台からアクセスが集中することから、サーバにより高い信頼性が求められます。そこで注目したのが、銀行や証券会社などへの導入実績が豊富で、高い信頼性を備え、スペース効率に優れたブレードサーバでした。
同大、情報処理センター教育システム課課長 平田百合氏は次のように説明しています。「専門家の『やがてブレードサーバが主流に』の記事にも押され、踏みきりました」
平田氏はさらに、次のように語ります。「以前はシステムが停止しても数時間の猶予がありましたが、今では私たちが停止に気付くと同時に学生からも連絡が入り『いつ修復するのか』と問い合わせてきます。学生の利用が高度化してシステムへの依存度も増し、サーバ1台の停止も許されない状況なのです。」
システム停止を回避する手段としてクラスタを上回るのが、ブレードサーバのSANBootでした。OSやプログラムをサーバの内蔵ディスクではなく、信頼性の高い共有ストレージに置き、万一のサーバ故障時に、共有ストレージとブレードサーバ間のファイバーチャネルの接続ルートを切替え、同じOSとプログラムで予備サーバを動作させる機構がSANBootです。そして一連の処理から人手を極力排除し、自律化を司るのがSystemwalker Resource Coordinator(システムウォーカー・リソースコーディネータ)です。
SANBootの導入には多少のコストアップを伴いますが、バックアップ管理、利用統計、資産管理などの用途別サーバを有効活用するなどにより約90台のサーバを70台に統合し、メンテナンス費用を含めたトータルコストを削減することもできました。
「信頼性・安定性をより高めつつ、TCOを削減するという課題に魅力的な提案を示して頂いた富士通様にお願いすることになりました」(同大、エクステンションセンター事務室課長(前情報処理センター課長補佐) 菊川和義 氏)。

システム概要

高い安定性を実現したブレードサーバとディスクアレイ装置のSANBoot構成

滋野 和重
大阪経済大学 情報処理センター 教育システム課

菊川 和義
大阪経済大学 広報渉外部 エクステンションセンター事務室課長

新システムは、ブレードサーバPRIMERGY BX620 S2が 37台と予備機1台。ブレードサーバは同一仕様で標準化し、高負荷業務は複数サーバで処理、どのサーバが故障しても1台の予備機が代替サーバとして対応し、数分以内に自動復旧するSANBootになっています。また、ブレードサーバを収納するシャーシは、電源ユニットやネットワークスイッチなどがすべて冗長化されており、どの部分が故障しても停止しないように構成されています。比較的トラブルが多いハードディスクはブレードサーバには内蔵せず(ディスクレス)、OSやアプリケーションおよびデータは、すべてのサーバからファイバーチャネルで共有できるディスクアレイ装置ETERNUS4000 モデル500に収納しています。ETERNUS4000モデル500は、目的に合った性能、信頼性、コストのバランスを取った設計により、SANBoot用の高性能オンラインFCディスク(15krpm)、データ用の大容量オンラインFCディスク(10krpm)、低価格でバックアップとアーカイビングに最適なニアラインFCディスク(7.2krpm)を組合わせて計18TBで構成しました。
バックアップは、ハードウェアのコピー機能・OPCを使ったニアラインFCディスクを活用しディスク・トゥー・ディスク(D2D)で保存しています。また、統合運用管理システムSystemwalker Centric Managerにより、複数システムを一括監視、管理コンソールからシステム全体の稼働状況を確認できるので管理者の負担がかかりません。
運用管理に携わる、同大、情報処理センター 滋野和重氏は次のように語っています。「新システムでは、万一、休日中にトラブルが起きてもSANBootが働いて自律的に復旧作業が行われ、予備サーバに切替わるので、あわてて大学に駆けつけることもなくなるわけです。」

今後の展開

サーバの負荷変動に自律システムで対応

新システムの導入について、同大情報処理センター部長、髙橋由文氏はこう語っています。「2000年以降、大学整備として新しく3棟を建設し、各棟にPC教室を設置するなどでクライアントはさらに増加中です。新システムでは、サーバの負荷増に応じて自律的にサーバを追加するブレードサーバの機能も付加できます。
また、従来のバージョンアップサイクルは3年でしたが、今回はサーバなどの高耐久性から4年に延長。トータルコスト削減の道筋も見えてきました」。システムの安定性が得られ、情報処理センターの役割も大きく前進。教育・研究基盤インフラシステムのさらなる授業への活用を提案していく余力がでてきました。

学校法人 大阪経済大学様 概要

所在地 〒533-8533 大阪市東淀川区大隅2-2-8
設立 1932年、浪華高等商業学校として開設。1949年、学制改革により大阪経済大学となる。
学生数 7,417名
学部 経済学部、経営学部、経営情報学部、人間科学部
ホームページ 大阪経済大学様ホームページ

【導入事例(PDF版)】


本事例中に記載の肩書きは、2007年4月現在の所属です。

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

本製品・ソリューションに関する資料請求・お見積もり・ご相談

 お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン

受付時間 9時~17時30分 (土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)

 Webフォームでのお問い合わせはこちら