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法人向けインターネット・バンキング・サービスのシステム再構築


株式会社三井住友銀行 本店

株式会社三井住友銀行様 導入事例


IAサーバとLinux、Oracle RACを採用して、サービスの利用者急増に即応性を持たせ、柔軟に拡張できるシステムを株式会社日本総合研究所と共同で再構築しました。

[ 2006年3月28日掲載 ]


導入事例概要
業種: 金融・保険証券
ソリューション: 法人向けEB(Electronic Banking)サービス
<法人向けインターネットバンキング> パソコンバンク Web21のロゴ
製品: IAサーバ/PCサーバ PRIMERGY、UNIXサーバ PRIMEPOWER、ストレージシステム ETERNUS

「銀行の基幹システムにIAサーバ+Linux、Oracle RACで高信頼システム構築」

3大メガバンクの一つである三井住友銀行は、インターネットを利用した法人向けEBサービスで給与振込などのサービスを勘定系システムと連携して提供しています。サービス内容を充実させた利便性や堅牢なセキュリティが高く評価され、急激に利用者が増加しています。
急激な利用者増に銀行が導入したのは、柔軟かつ迅速に増強したい部分に絞ってシステム増強ができる、ブレードサーバとOracle RACでクラスタ構成化したIAサーバでした。WEBサーバは追加や取扱いが容易なブレードサーバ、DBサーバは複数並列させETERNUSストレージと組合わせたクラスタ構成で高信頼システムを構築しました。

課題と効果
1 サービスを止めない信頼性 複数台の高信頼IAサーバとOracle RACの組合わせにより、サービスを止めない信頼性の高いシステムとしました。
2 柔軟な拡張性の確保 利用者の増加に対して柔軟かつ迅速に増強が可能な拡張性の高いシステムとしました。
3 増強コストの抑制 IAサーバの採用により増強コストを最小限に抑制可能なシステムとしました。

本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

法人向けインターネットバンキングの利便性や堅牢なセキュリティが高く評価され、急激に利用者が増加


株式会社三井住友銀行 情報システム企画部 上席部長代理 柳真治氏

高度経済成長期に15あった都市銀行は、金融自由化の流れの中で再編を繰り返し、ついに3大メガバンクの巨大金融グループ時代が幕を開き、今まさに激動期にあります。

3大メガバンクの一つである三井住友銀行(以下、銀行)はeコマースを利用した情報戦略で銀行業務の“変革”を推進しています。その一環として、法人のお客様向けにインターネット・バンキング・サービス(以下、本サービス)を提供し、サービスの利便性をあげながらお客様数の拡大を図って、現在では法人向けサービスの中核商品となっております。

本サービスはインターネットを利用した法人向けのEB(Electronic Banking)サービスで、口座照会、振込・振替、総合振込、給与振込などのサービスを勘定系システムと連携して提供しています。

本サービスはパソコンに専用ソフトをインストールして利用する従来型のEBサービスとは異なり、「専用ソフトのインストールが不要」「複数拠点や複数人での利用が可能」「常に最新の金融機関情報の提供が可能」といった特徴があります。

セキュリティについては128bit SSLの暗号化通信を採用し、本人確認にはID/パスワードに加え電子証明書、ICカードによる電子認証方式も採用しています。また、利用者毎のきめ細かな権限設定が可能になっており、支払実行等の重要取引においては2名での承認を必須にすることも可能にするなど、通信と運用の両面から高いセキュリティレベルを保持しております。

これらの利便性やセキュリティが高く評価され、急激に利用するお客様数が増加しました。


導入の経緯

急激な利用者増加に柔軟かつ迅速にシステムを増強できる優れた拡張性が必要

本サービスは平成15年4月にスタートし、現在までの3年弱でユーザ企業数が約6万社と急激に拡大し、これからも成長が期待されるサービスです。

本サービスは基幹系システムの一つとして当初UNIXベースのシステムで稼働を開始しましたが、1年半後には事務量が3~4倍に急増し、引き続き急激な事務量の増加が予想されました。また、本サービスの事務量が企業の給料日や決済日が月末などの特定日に集中する特性があることから、より拡張性のあるシステムへの再構築が必要でした。

一方で、急激な伸びを見せる将来の予測事務量に基づいて、最初から現状の数倍の能力を持つシステムを構築することは投資リスクを伴うため、サービスの成長に伴って柔軟かつ迅速にシステムを増強できる拡張性を確保することが大きな課題でした。

このような課題を解決するために、銀行が導入したのは、柔軟かつ迅速に増強したい部分に絞ってシステム増強ができる、ブレードサーバとOracle RACでクラスタ構成化したIAサーバでした。

当時情報システム企画部で各種法人向けサービスの統合システム基盤の企画を担当していた柳 真治氏は「新システムに安全に移行するためには十分な評価期間が必要でしたが、ピーク事務量は毎月過去最高を更新していくため、現行システムの効率化や暫定的な増強も行いながら、新システムへの移行を段階的に進めました。」と当時を振り返ります。

システム概要

冗長化されたIAサーバを複数並列させたクラスタ構成で高信頼システムを構築

基幹システムとしての高い信頼性を確保するため、サーバについてはシステム稼働中の動的修復等の耐故障対策が完備したIAサーバを使用し、単一の装置に故障が発生してもサービスが停止しないように、サーバ、ディスク装置、ネットワーク機器等各ユニットの完全冗長化を徹底しています。

フロント部のWEBサーバはブレードサーバ20枚で構成され、負荷分散装置によりピーク負荷を均一化し、万一の故障でも自動的に故障したサーバを切り離してサービスを継続するシンプルな構造としました。
データベース部にはハイエンドのIAサーバ4台にLinux(Red Hat Enterprise Linux)、Oracle RACを組合わせ、1台が停止しても残りの3台で処理が継続できるようなクラスタ構成としました。

三井住友銀行法人向けインターネット・バンキング・サービスのシステム構成図

ユーザ数増加に伴うシステム増強については、ソフトウェアを変更することなしに、同種のIAサーバを追加するだけで処理能力を増加できるスケールアウト方式としました。

システムストレージは、認証サーバや業務処理サーバなどが保持していた6台のディスクアレイ装置をSAN構成として2台のETERNUS6000モデル600に統合し、ストレージ管理を一元化させました。

「銀行の基幹システムにIAサーバ+Linux、Oracle RACの採用は初めてでしたが、信頼性や柔軟な拡張性の確保など、当サービスの課題を解決してくれる最適なシステムができました。」(柳氏)


今後の展望

運用管理ソフトウェアの導入によりシステム稼働中のパッチ適用など効率化を推進

負荷分散やスケールアウト構成でサーバが増加した場合、ソフトウェアのバージョンアップなど運用面では大きな負担となります。この負担を軽減するために運用管理ソフトウェア(Systemwalker Resource Coordinator)の導入により、システム稼動中のパッチ適用なども今後実施して、効率化を図っていく予定です。

【株式会社三井住友銀行様 会社概要】

本社所在地 東京都千代田区有楽町1-1-2
代表者 頭取 奥 正之
資本金 6,650億円(平成17年9月末現在)
従業員数 21,290名(平成17年9月末現在)
事業概要

銀行業務
預金・貸出業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務、国内・外国為替業務、信託業務、証券仲介業務など

三井住友銀行のロゴ

ホームページ

株式会社三井住友銀行様ホームページ


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