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Embedded MegaRAID SATAの留意事項

はじめに

Embedded MegaRAID SATAは、サーバ本体のSATAポートに接続されたHDDを、ソフトウェア(デバイスドライバ)制御によってアレイ構成にするアレイコントローラです。ソフトウェアアレイコントローラは、従来のハードウェアによるアレイコントローラと異なり、ハードウェア上にログを記録する機能を持たない等の点について、ご注意いただく必要があります。

電源投入時のテスト(以降POSTと称します)でハードディスクチェック

POST時、ハードディスクおよびアレイにエラーが見つかると「キー入力待ちで停止」します。

ハードディスクは、故障発生後に電源をOFF / ONすると、故障が復旧してしまうことがあるユニットです。システムの電源を投入した際に、過去に「故障」と判断したハードディスクが「正常」に応答すると、正確なアレイの構成情報を確定できない事があります(注釈1)。この対策のために、電源ON時に故障ハードディスクが発見された場合や過去の履歴から故障と判断できる場合は自動起動をせずに、運用管理者に判断いただく為に「自動起動を停止」させています。
コンソール画面のメッセージおよびイベントログに従い、保守者のコールもしくは、注意深くチェックし起動処理を続行してください。

注釈1ハードウェアアレイコントローラの場合は、アレイコントローラ上にも構成情報を記録する為、このような場合でも問題なく正確な構成情報を判別することができます。

監視端末

本アレイコントローラは、ハードディスクに発生した障害のイベントを、他のシステムより監視する必要があります。もし監視環境が無い場合、システム起動時のPOSTにてエラーを検出して停止した際、ハードディスク障害の切り分けができない可能性があります。復旧作業に多大な影響を及ぼすとともにデータ消失に至る可能性も高くなりますので、システム導入時に必ずイベントログ監視を含めた、RAIDの監視設定を行ってください。
ログの監視は、以下の三つのうちいずれかの方法で行う事ができます。

  • ネットワークを経由したイベントログ監視
    ネットワーク接続された別システム(既存のパソコン等)にイベントログを送信し、監視します。

  • 電子メールによる異常通報
    ハードディスクに障害が発生した際、イベントを電子メールにて送信します。ただし、本機能はPOP before SMTP、SMTP-AUTHをサポートしておりませんので、一般的なインターネットプロバイダが提供しているメールサーバは使用できません。

  • システムイベントログ(SEL)
    SEL機能をサポートするサーバでは、ハードディスクに障害が発生した際、イベントをServerVew経由でSELにログします。本機能を使用するためには、ServerView RAIDに加えてServerViewのインストールが必須となります。

メディアチェック(Make Data Consistent)

メディアチェック処理中のIO性能と処理時間

メディアチェック処理中のIO性能は約50%(最大約50%劣化)になります。
メディアチェック処理はシステム稼動中のみ動作します。電源OFFもしくはシステム再起動で、中断した箇所から再開します。
メディアチェック処理時間は通常のI/O処理が無い、無負荷の状態で10GBあたり約4分を要しますが、構成やハードディスク種類、およびI/O負荷に依存して変化しますので、あくまでも目安となります。

リビルド

リビルドは、RAID1(ミラー)の2台のハードディスクのうち1台が故障した際、故障したハードディスクを交換後にデータを一致させる、ミラーデータの回復処理です。

リビルド処理中のIO性能とリビルド時間

リビルド中はIO性能が通常時と比較して約35%(最大約65%劣化)になります。リビルド処理時間は通常のI/O処理が無い、無負荷の状態で10GBあたり約25分を要しますが、構成やハードディスク種類、およびI/O負荷に依存して変化しますので、あくまでも目安となります。
リビルド処理中にシステムが動作しなくなることはありませんが、処理時間に特別な制約のある業務やソフトウェアがある場合は上記の性能劣化を考慮したシステム設計としてください。

稼働中のリビルド実行にはRAID管理ツールが必要

稼働中に故障したHDDを交換しただけでは、リビルドは自動実行されません。リビルドを行うには、ハードディスクの交換後、ServerView RAID Manager上でリビルド開始を指示する必要があります。

リビルド実行中は、POSTにてキー入力待ちで停止

POST時にリビルドを実行中のハードディスクを検出した場合も、故障ディスクの検出時と同様に、常にPOST停止します。
1日8時間運用の業務中にリビルドが完了しない場合、翌日の電源投入時に、任意のキーボード入力によってPOSTを通過させる操作が必要となります。

Linuxでのkdump / diskdump機能は未サポート

Linux OSのメモリダンプ機能として、kdump (RHEL5) / diskdump機能 (RHEL4) とnetdump機能 (RHEL4) がありますが、本機種ではkdump / diskdump機能はサポートしておりません。
メモリダンプ機能をご使用の場合は、メモリダンプ機能サポートしている、SAS-HDDモデルまたは上位機種をご使用ください。
RHEL4ではnetdump機能はサポートしておりますが、ダンプ専用に追加のネットワークアダプタとダンプサーバを設ける必要があります。
メモリダンプ機能が無い環境でのシステム運用では、ダンプ調査は行なえず、ログやメッセージの調査・事例検索によるトラブル解決支援の範囲でのサポートとなります。

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