PRIMECLUSTER Clustering Base 4.2

動作環境:SPARC Enterprise, PRIMEPOWER, S series

| 概要 | 機能説明 | システム構成 | 商標について | 他のソフトウェア |
PRIMECLUSTER Clustering Baseは、HA(切替え)などの豊富なクラスタリング機能と、サーバの高可用化を実現するクラスタ基盤ソフトウェアです。
【セールスポイント】
- PRIMEPOWERのシステム監視機能と連携したサーバダウンの即時検出やホットスタンバイ機能により、業務の運用を継続します。
【機能概要】
クラスタ制御
- アプリケーション、ノード(クラスタシステムを構成する各サーバ)などの高速異常検出と、安全/確実な高速フェイルオーバによる高可用なHA(切替え)型クラスタを実現
- 簡易化された導入/運用管理
- 業務の規模や種類に応じて様々な運用形態を選択可能
【機能詳細】
クラスタ制御
- HA(切替え)型クラスタ
- 非同期監視機能によるサーバ異常の即時検出
PRIMEPOWERのシステム制御インタフェースのSCF (System Control Facility)、XSCF(eXtended System
Control Facility)およびRCI (Remote Cabinet Interface)と連携した非同期監視機能により、ノードの異常を即時に検出します(PRIMEPOWERのみ)。さらに、リモートコンソール接続装置(RCCU:Remote
Console Connection Unit)による非同期監視機能と組み合わせることで、監視機能を冗長化することができます。
- ハートビート監視
複数のクラスタインタコネクトを使用し、Solaris(TM)Operating System(以下Solaris OS)のカーネル空間とユーザ空間の二重のハートビート監視で、サーバダウン/ハングアップなどの異常を確実に検出します。
- アプリケーション異常監視
クラスタシステム上で動作するアプリケーションプログラムの生死を監視することができます。各ミドルウェアごとのクラスタ対応製品(PRIMECLUSTER
Wizard for Oracle, PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker, PRIMECLUSTER Wizard
for Netcompo等)を使用することで、より高度な異常監視ができます。
- ストレージの異常監視
PRIMECLUSTER GDSのボリューム管理機能と組み合わせることで、ディスク故障やディスクアクセスパスの故障を検出することができます。
- ネットワークの異常監視
業務LANのネットワークアダプタや経路の故障を検出することができます。
- 異常ノードの確実な停止
定周期監視でサーバのハングアップ/スローダウンを検出した場合、複数の経路(SCF/RCI、RCCU、XSCF)で異常ノードを確実に停止し、共用データの保全を実現します。
- 業務のフェイルオーバ
各種の異常を検出すると業務が待機ノードにフェイルオーバ(自動的にユーザ業務が運用系から待機系へ処理やデータを引き継ぎ)します。フェイルオーバ時には、アプリケーションに加えて、共用ディスク、IPアドレス、MACアドレス、ノード名等が引き継がれます。
- ホットスタンバイ機能による高速フェイルオーバ
ホットスタンバイ機能は、運用系の異常発生後に待機系でデータ引継ぎや業務アプリケーションの起動を行う一般的なスタンバイ形式とは異なり、待機系で事前に業務再開の準備を整えておく機能です。SymfowareやInterstageなどのソフトの起動、共用ディスク装置の事前オープン、アプリケーションの起動までを完了しているため、即座に業務が再開可能な状態でスタンバイしており、業務再開までの時間を大幅に短縮できます。
- クラスタインタコネクトによるノード間通信
CIP(Cluster Interconnect Protocol)機能により、クラスタのインタコネクトを標準的なTCP/IPインタフェースでアプリケーションから使用できます。インタコネクトにはFast
Ethernet、Gigabit Ethernetが使用できます。
- クラスタインタコネクト故障への対応
クラスタインタコネクトの故障により、クラスタを構成するサーバ間の分断が発生した場合、ポリシー設定に基づいて故障したノードを切り離し、業務を継続します。
- パトロール診断(PRIMEPOWERのみ)
待機ノードの共用装置(ディスク装置、LAN)について定期診断を行うパトロール診断機能により、待機ノードの故障による切替えの失敗を未然に防ぐことができます。
- 自動構成チェック
クラスタシステムを構成するハードウェア(共用ディスク装置)を起動時に認識する自動構成チェック機能により、各ノードが正常に動作することを確認できます。
- 導入/運用管理の簡易化
- 複数ノードへのインストールの簡易化
あらかじめ設定したソフトウェアのインストール情報にしたがって、クラスタを構成する複数のノードにOS、各種ドライバ、ESF(Enhanced Support
Facility)、PRIMECLUSTERの設定を行います。設定により、その他のソフトウェアのインストールを行うことが可能となり、クラスタシステムの導入を容易に行うことができます。
- クラスタ構成を容易に設定
- 簡易なクラスタ構成設定
メニュー操作により、クラスタシステムの構築/構成変更を行うことができます。
- きめ細かなポリシー設定
フェイルオーバの条件、障害発生時のリカバリの方法、アプリケーションの起動/停止の際に使用するスクリプトなど、クラスタ構成のきめ細かな設定が可能です。
- WebベースのGUIによるクラスタシステムの管理
- WebベースのGUIによる集中監視と運用操作(Web-Based Admin View)
クラスタシステムの状態をリアルタイムに表示します。
また、クラスタシステムの運用および保守操作を簡易化します。
- クラスタシステムの集中管理(RC2000)
コンソールに出力されるメッセージをクラスタコンソールで集中管理し、システムの運用管理性を向上させます。また、ソフトウェアのインストール、パッチの適用、リブートなどのソフトウェア保守作業を可能にします。
- 豊富なクラスタ運用形態
代表的なクラスタの運用形態を以下に示します。
また、これらの運用形態を組み合わせた複合型運用形態も可能です。
- スタンバイ運用
- 1:1運用待機
待機ノードが、運用ノードの異常に備えて待機します。異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードにフェイルオーバします。本運用形態では、フェイルオーバ後も業務の処理能力が低下しません。
- 相互待機
各ノードが互いに待機ノードを兼ねながら業務を行います。一方のノードで異常が発生した場合には、もう一方のノードに業務が引き継がれます。本運用形態では、通常運用時にすべてのノードを活用できる反面、異常時には、1つのノードで両方の業務が動作するため、両方の業務が動作可能な資源を見積もる必要があります。
- N:1運用待機
運用ノードを複数配置し、それぞれの待機ノードを一つ配置します。運用ノードに異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードにフェイルオーバします。本運用形態では、フェイルオーバ後も業務の処理能力は低下しません。複数の運用ノードに対して1台の待機ノードを用意するだけで済むため、コストパフォーマンスの高いクラスタシステムを構築できます。
- カスケード
1つの運用ノードに対して複数の待機ノードを定義できます。1つのノードが停止した後も、残りのノードで業務の冗長構成がとれるため、定期保守などの間も可用性を保つことができます。
- 移動待機
N:1運用待機の構成において、故障から復旧したノードを組み込むと、自動的に待機ノードとして機能します。故障から復旧した際に切り戻しを行う必要がないため、復旧時にも業務が継続できます。
- N:M運用待機
複数の運用ノードと、複数の待機ノードで構成されます。運用ノードの一台に異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードの一つにフェイルオーバします。一台の運用ノードに異常が発生してフェイルオーバしてもまだ待機ノードが存在するため、冗長性を維持することができます。
【利用による効果】
- PRIMECLUSTER Clustering Base を導入することで、サーバまたはアプリケーションに異常が発生した場合でも他のサーバへ業務を引き継ぎ継続することが可能です。
【新規機能】
| 版数 |
新規機能 |
| 4.2 |
・PRIMEPOWERのSAN Boot構成をサポート
・サポートハードウェアの拡大(ETERNUS 4000, ETERNUS 8000) |
※ InfiniBandは、InfiniBand(R) Trade Associationの商標です。

共用ディスクを使用する場合のシステム構成は、PRIMECLUSTER
HA Serverの「システム構成」を参照してください。