富士通

PRIMECLUSTER GLS 4.2

動作環境:SPARC Enterprise, PRIMEPOWER, S series

概要 | 機能説明 | システム構成 | 商標について | 他のソフトウェア |

概要

PRIMECLUSTER GLSは、複数のNIC (Network Interface Card) を使用して、自システムが接続されるネットワーク伝送路を冗長化し、通信全体の高信頼化を実現するソフトウェアです。通信業務の継続性が重視されるシステムに対して最適なネットワークソリューションを提供します。

【セールスポイント】

  • 複数のNICにより伝送路を冗長化することで、耐故障性や可用性に優れた信頼性の高いネットワークを構築することができます。
  • PRIMECLUSTER GLSを利用するアプリケーションは、冗長化した伝送路の構成や伝送路上で発生したネットワーク障害を意識することなく、業務を行うことができます。
  • 接続相手装置やネットワーク構成等の様々な要件に応じて、最適な二重化方式を選択できます。
  • IPv4アドレスに加え、IPv6アドレスを使用したLANの冗長化が可能です。これによりIPv6アプリケーションに対応したシステムを構築することができます。
  • Solarisコンテナ上においても伝送路を二重化することにより、ネットワークの高信頼化が実現できます。

機能説明

【機能詳細】

  • 伝送路二重化機能

    伝送路二重化機能では、複数のNIC (Ethernetカード) を束ねて1つの仮想的な論理インタフェースを生成し、このインタフェースに仮想的なネットワーク番号を割り付けます。PRIMECLUSTER GLSを利用するTCPアプリケーションは、この仮想ネットワークを通して通信を行うことにより、冗長化した伝送路の構成や、伝送路上で発生したネットワーク障害を意識することなく、業務を行うことができます。
    さらに、PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500、およびGP7000Fモデル1000/2000が提供するDR(Dynamic Reconfiguration)機能に対応しており、DR機能に連動してNICの追加/削除/交換を行い、通信を継続することができます。また、PCI Hot Plug機能についても対応しています。
    なお、DR機能に連動したNICの追加/削除/交換は、伝送路二重化機能をシングルシステムで運用している場合にのみ行うことができます。

    PRIMEPOWER900/1500/2500において、DR機能を使用して活性交換を行う場合、システムボードのメモリ使用状態により活性交換を制限される場合があります。詳細については、ESF(Enhanced Support Facility)のマニュアル「Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド」、および「PRIMECLUSTER DR/PCI Hot Plugユーザーズガイド」を参照してください。

    冗長化した伝送路の制御方式には、以下の4つがあります。

    • 高速切替方式:同一ネットワーク上の Solaris(TM) Operating System(以降Solaris OS)サーバ間の伝送路冗長化

      高速切替方式は、PRIMECLUSTER GLS自身の方式により伝送路を制御します。本方式では、冗長化した伝送路を同時に使用し、障害発生時は該当の伝送路を切り離して縮退運用します。本方式で冗長化した伝送路上でIPv6アドレスを使用することも可能です。さらに、タグVLAN(IEEE802.1Q)運用を行う構成で使用することも可能です。冗長化した伝送路をPRIMECLUSTER GLS自身が制御するため、障害を早期に検出することが可能ですが、通信可能な相手装置はPRIMEQUEST、PRIMERGY、PRIMEPOWER、GP7000F、富士通 S series、GP-Sに限定されます。また、ルータを超えた別ネットワーク上のホストとの通信には利用できません。

      接続(通信)可能な相手装置

      PRIMEPOWER、GP7000F、富士通 S series、GP-S、Linuxサーバ

      動作可能アプリケーション

      TCPアプリケーション全般

      転送データの分散方式

      相手/自ポート分散:
      通信するアプリケーションの自ポートと相手ポートを元に送信先NICを決定し、送信データを分散します。

      使用可能なNIC

      サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      専用フレームの送受信による監視を行い、障害を検出した伝送路は切り離して縮退運用します。

      切替え時間

      約10秒 (チューニング可能)

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ/HUB故障

      障害監視開始/停止

      仮想インタフェースの活性化時に自動的に開始し、仮想インタフェースの非活性化時に自動的に停止します。

      切替え機能

      切替え動作

      通信不可能となったNICを自動的に切り離します。また、運用コマンドにより手動で切り離すことも可能です。

      切り戻し動作

      異常となったNICに対する復旧監視を行い、通信可能となった時点で自動的に組み込み、通信に再使用します。また、運用コマンドにより手動で組み込むことも可能です。

      NIC共有化機能

      高速切替方式、RIP方式で、NICの一部または全ての共有が可能です。


    • RIP方式:別ネットワークとの伝送路二重化

      RIP方式は、標準プロトコルであるRIP(Routing Information Protocol)を使用して伝送路を制御します。本方式では、RIP情報に従って二重化した伝送路のうちの一方が使用され、異常発生時は、もう一方に切り替わります。標準プロトコルを使用しているため通信相手が限定されず、またルータを経由した別ネットワーク上のホストとの通信が可能です。ただし、RIPによる経路切替えは緩やかに行われるため、切替えには時間を要します。またこの時、同一ネットワーク上の通信相手との間の伝送路異常は検出できません。

      接続(通信)可能な相手装置

      任意

      動作可能アプリケーション

      自システムに複数のIPアドレスが定義されていても動作可能なアプリケーション。

      使用可能なNIC

      サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      RIPパケットの送受信による監視を行い、障害を検出した場合は他の伝送路へ切替えます。

      切替え時間

      約5分 (標準的なRIP運用時)

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ/HUB故障、ルータ異常

      障害監視開始/停止

      仮想インタフェースの活性化時に自動的に開始し、仮想インタフェースの非活性化時に自動的に停止します。

      切替え機能

      切替え動作

      RIPのルーティング情報により経路を切替えます。

      切り戻し動作

      RIPのルーティング情報により経路を切り戻します。

      NIC共有化機能

      高速切替方式、RIP方式で、NICの一部または全ての共有が可能です。


    • NIC切替方式:同一ネットワーク上の Solaris OS サーバ−HUB/スイッチ間の伝送路二重化

      NIC切替方式は、二重化したNIC(LANカード)を同一ネットワーク上に接続し、排他使用して伝送路の切替えを制御します。本方式では通信相手が限定されず、また同一ネットワーク上および別ネットワーク上の両方のホストとの通信が可能です。本方式で二重化した伝送路上でIPv6アドレスを使用することも可能です。さらに、タグVLAN(IEEE802.1Q)運用を行う構成で使用することも可能です。なお、二重化範囲は直結しているスイッチ/HUBまでとなるため、通信経路全体を二重化するには、ルータ等の途中ネットワーク機器や通信相手装置の伝送路も二重化する必要があります。

      接続(通信)可能な相手装置

      任意

      動作可能アプリケーション

      自システムに複数のIPアドレスが定義されていても動作可能なアプリケーション。

      使用可能なNIC

      サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      pingコマンドによりHUBの監視を行い、障害を検出した伝送路は待機NICへ切替えます。

      切替え時間

      約25秒 (チューニング可能)

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ/HUB故障

      障害監視開始/停止

      仮想インタフェース(論理IP)の活性化時に自動的に開始し、仮想インタフェースの非活性化時に自動的に停止します。また運用コマンドにより、手動で開始/停止することも可能です。

      切替え機能

      切替え動作

      自動的に現運用系の物理インタフェースをdownさせ、待機中の物理インタフェースをupさせます。また運用コマンドにより、手動で切替えることも可能です。

      切り戻し動作

      運用コマンドにより、手動で切替えることが可能です。また、設定により自動的な切り戻しも可能です。

      NIC共有化機能

      複数のNIC切替方式において、1つの構成情報内のNIC全てを同一条件で使用する場合のみ、NICを共有することが可能です。またNIC切替方式で使用しているNICは、他方式と共有することはできません。


    • GS/SURE連携方式:同一ネットワーク上の Solaris OS サーバ、グローバルサーバ/SURE SYSTEM、および ExINCA 間の伝送路冗長化

      GS/SURE連携方式は、グローバルサーバ、PRIMEFORCEおよびSURE SYSTEMとの間で高信頼通信を行うための富士通方式に従って伝送路を制御します。本方式では二重化した伝送路を同時に使用し、正常時はTCPコネクション毎に伝送路を自動的に振り分けて通信を行い、異常発生時には、該当の伝送路を切り離してTCPコネクションを正常な伝送路へ移動し、縮退運用を行います。なお、本方式で通信可能な相手装置は、同一ネットワーク上のグローバルサーバ、PRIMEFORCEおよびSURE SYSTEMに限定されます。

      接続(通信)可能な相手装置

      グローバルサーバ、PRIMEFORCE、SURE SYSTEM。

      なお、OS種別とPTF条件は以下の通り。

      ◆グローバルサーバ、PRIMEFORCEと接続する場合

      −MSPの場合
        OSIV/MSP VTAM-G TISP V10L10 C04031以降

        ホットスタンバイ連携機能を使用する場合は、さらに以下の製品が必要となります。

        OSIV/MSP NETSTAGE/AGS V11L10 DLIB以降

      −XSPの場合
        OSIV/XSP VTAM-G TISP V10L10 V04031以降

        ホットスタンバイ連携機能を使用する場合は、さらに以下の製品が必要となります。

        OSIV/XSP NETSTAGE/AGS V11L10 DLIB以降

      ※定義方法等については以下のマニュアルを参照してください。

        VTAM-G TISP
          マニュアル名:OSIV VTAM-G TISP説明書 V10用
          マニュアルコード:J2M0-2460-02以降

        NETSTAGE/AGS
          マニュアル名:OSIV NETSTAGE/AGS V11L10用
          マニュアルコード:J2M0-4391-01以降

      ◆SURE SYSTEMと接続する場合

      −OS情報
        SXO BCP V10L10 W04031.PTF以降 または
        SXO BCP V11L10 W04031.PTF以降

      −PTF情報
        SXO NCSP/TISP V10L10 W04031.PTF以降 および
        SXO NCSP V10L10 W04031.PTF以降

      ※定義方法等については以下のマニュアルを参照してください。

        マニュアル情報
          SXO 解説書 ネットワーク編 V10系用 (J2Q1-3112-06)
          SXO 導入手引書 ネットワーク編 V10系用 (J2Q1-3122-06)
          SXO ネットワークカストマイズ文法書 V10系用 (J2Q1-3132-06)

      動作可能アプリケーション

      グローバルサーバ、PRIMEFORCEと通信可能なTCPアプリケーション。なお、ftp,telnet,rlogin等の Solaris OS のインターネット基本コマンドは本方式を利用することはできません。

      使用可能なNIC

      サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      pingコマンドにより通信相手装置のLANアダプタの監視を行い、障害を検出した場合は他経路へ切替えます。

      切替え時間

      約25秒 (チューニング可能)

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ/HUB故障

      障害監視開始/停止

      仮想インタフェースの活性化時に自動的に開始し、仮想インタフェースの非活性化時に自動的に停止します。また運用コマンドにより、手動で開始/停止することも可能です。

      切替え機能

      切替え動作

      通信不可能となった経路を自動的に切り離します。なお、手動での切り離しはできません。

      切り戻し動作

      異常となった経路に対する復旧監視を行い、通信可能となった時点で自動的に組み込み、通信に再使用します。なお、手動での組み込みはできません。

      NIC共有化機能

      不可


    • Solarisコンテナの伝送路制御

      Solarisコンテナの各ゾーンには、それぞれ1つ以上の通信用IPアドレスが割り当てられます。各ゾーンに割り当てられたIPアドレスは、物理インタフェース上に生成された論理インタフェースに付加されます。 ただし、ゾーンが使用する論理インタフェースは他のゾーンに対して隠蔽されているため、ゾーン上で動作するアプリケーションは、そのゾーン上に割り当てられたIPアドレス(論理インタフェース)を使用してください。


      システム構成図(ゾーンのネットワーク高信頼化)

      Solarisコンテナの伝送路二重化機能でのサポート範囲を以下に示します。

      二重化方式
      Solarisコンテナ
      グローバルゾーン
      ノングローバルゾーン
      ネットワークの高信頼化
      GLSのコマンド操作
      ネットワークの高信頼化
      GLSのコマンド操作
      高速切替方式
      IPv4
      ×
      IPv6
      ×
      Dual
      ×
      RIP方式
      IPv4
      ×
      ×
      高速切替/RIP方式
      IPv4
      ×
      ×
      NIC切替方式
      (論理IP引継ぎ)
      IPv4
      ×
      IPv6
      ×
      Dual
      ×
      NIC切替方式
      (物理IP引継ぎ)
      IPv4
      ×
      GS/SURE連携方式
      IPv4
      ×
      ×
      ○:可能、×:不可
  • マルチパス機能

    マルチパス機能では、複数のNIC(Network Interface Card)によりNIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを排他使用(通常運用時に一方を"active"状態にして通信を行う)して通信を行うマルチパス方式と、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを同時使用(通常運用時にすべてのパスを"active"状態にして通信を行う)することで、広い帯域幅での通信を行うマルチリンクイーサネット方式による通信が実現できます。
    さらに、PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500、およびGP7000Fモデル1000/2000が提供するDR(Dynamic Reconfiguration)機能に対応しており、クラスタリソースに対応していないカードについてはDR機能に連動してNICの追加/削除/交換を行い、通信を継続することができます。また、PCI Hot Plug機能についても対応しています。

    PRIMEPOWER900/1500/2500において、DR機能を使用して活性交換を行う場合、システムボードのメモリ使用状態により活性交換を制限される場合があります。詳細については、ESF(Enhanced Support Facility)のマニュアル「Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド」、および「PRIMECLUSTER DR/PCI Hot Plugユーザーズガイド」を参照してください。

    マルチパス機能で提供する方式は、以下の2つがあります。

    • マルチパス方式

      マルチパス方式は、複数のNIC(Network Interface Card)により、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを排他使用(通常運用時に一方を"active"状態にして通信を行う)して通信を行います。伝送路あるいはNICで何らかの異常を検出した際、運用中のNICから待機中のNICに切替えを行い、通信の高信頼化を実現した機能です。
      また、使用できる上位プロトコルはTCP/IPだけでなく、FNAやSNAプロトコルを実装することが可能であり、使用できるカードはFastEthernetカードまたはGigabit Ethernetカードだけでなく、FDDIカードおよびATMカードによる冗長化を実現することが可能となります。

      接続(通信)可能な相手装置

      任意

      動作可能アプリケーション

      TCPアプリケーション、FNAアプリケーションおよびSNAアプリケーション全般

      使用可能なNIC

      サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      伝送路監視デーモンにより、伝送路の接続状態(Link up/down)、および通信(入出力)パケットのエラー率を監視し、接続状態異常(Link down)や通信パケット異常を検出した場合は待機NICへ切替えます。

      切替え時間

      約10秒 (チューニング不可)
      ただし、ATMを使用する場合、通信パスの切替えは約10秒で行われますが、使用するATMのプロトコルおよび接続するATMスイッチの仕様によって再接続に時間を要する場合があります。

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ故障

      障害監視開始/停止

      システム起動時に開始し、システム停止時に停止します。

      切替え機能

      切替え動作

      運用中のNIC(通信パス)を停止(fail状態)し、待機中のNIC(通信パス)を通信状態(active)にします。

      切り戻し動作

      待機中"standby"パスに対して提供コマンドを実行することにより、切戻しすることができます。


    • マルチリンクイーサネット方式

      マルチリンクイーサネット方式は、複数のFastEthernetカード、またはGigabit Ethernetカードを使用し、マルチリンクイーサネット(トランキング)機能を保有したスイッチとの接続により、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを同時使用(通常運用時にすべてのパスを"active"状態にして通信を行う)し、広い帯域幅での通信を実現します。伝送路あるいはNICで何らかの異常を検出した場合、送信データを通信状態のNICに切替えすることで、通信を継続、高信頼化を実現した機能です。
      本方式では、相手MACアドレスによる送信データ分散、ラウンドロビンによる送信データ分散、相手IPアドレスによる送信データ分散や相手IPアドレスと自IPアドレスによる送信データ分散が可能です。
      使用可能な上位プロトコルはTCP/IPのみとなります。

      • マルチリンクイーサネット方式の参考事項

        • マルチリンクイーサネット方式を採用する場合は、マルチリンクイーサネット機能を保有したスイッチを使用する必要があります。
          なお、マルチリンクイーサネット機能名は各種スイッチによって、マルチリンクイーサネット機能、トランキング機能など機能名称が異なります。
        • マルチリンクイーサネット方式の通信帯域は、"使用NIC数 × 転送速度 × 全二重通信" で表現されますが、通信帯域幅の拡張を意味しているだけであり、転送性能(スループット性能)向上の意味は持ちません。
        • マルチリンクイーサネット方式やトランキング機能は、データ転送プロトコルではありません。
          送信データを分散するための機能であり、受信データについては接続するスイッチの分散方式に依存します。
        • マルチリンクイーサネット方式は、複数のNICを同時使用することで負荷を分散し、転送効率の向上を目的とした機能です。
          ただし、使用するNIC数が増加することで、自システムのCPU使用率も増加し、システム全体の転送性能(スループット性能)に影響する場合があります。
          また、自システムと接続するスイッチで採用する分散方式、およびネットワーク構成によっても転送性能(スループット性能)に影響する場合があります。

      接続(通信)可能な相手装置

      任意

      動作可能アプリケーション

      TCPアプリケーション

      送信データの分散方式 相手MACアドレス分散方式 : 送信先MAC(相手MAC)アドレスを元に送信先NICを決定し、送信データを分散する方式です。
      ラウンドロビン分散方式 : 構成するNICに対して、均等に送信データを分散する方式です。
      相手IPアドレス分散方式 : 送信先IP(相手IP)アドレスを元に送信先NICを決定し、送信データを分散する方式です。
      相手/自IPアドレス分散方式 : 送信先IP(相手IP)アドレスと送信元IP(自IP)アドレスを元に送信先NICを決定し、送信データを分散する方式です。
      使用可能なNIC サポートアダプタ一覧を参照してください。

      障害監視機能

      障害監視

      伝送路監視デーモンにより、伝送路の接続状態(Link up/down)、および通信(入出力)パケットのエラー率を監視し、接続状態異常(Link down)や通信パケット異常を検出した場合は他の運用中NICへ、データ送信を切替えます。

      切替え時間

      約10秒 (チューニング不可)

      検出可能な障害

      NIC故障、ケーブル故障、スイッチ故障

      障害監視開始/停止

      システム起動時に開始し、システム停止時に停止します。

      切替え機能

      切替え動作

      異常検出したNIC(通信パス)を停止(fail状態)し、通信状態(active)のNIC(通信パス)にデータ送信を切替えます。

      切り戻し動作

      すべてのNIC(通信パス)が通信状態(active)となるため、意味を持ちません。
      fail状態のNIC(通信パス)を復旧するにはマルチパス機能の場合と同じ方法で復旧することができますが、復旧後のNIC(通信パス)の通信状態は active となるため、切り戻しの必要はありません。


  • リンクアグリゲーション機能(PRIMEPOWERのみ)

    リンクアグリゲーション機能では、サーバとリンクアグリゲーション対応スイッチ間の伝送路を冗長化し、複数のNICを同時に使用することで広い帯域幅での通信を実現できます。性能と冗長性を両立させる場合に最適な機能です。本機能が使用可能なインタフェースは、PRIMEPOWER250/450の拡張LANポート、または GigabitEthernet(PW008GE4/PW008GE4A、PW008GE5/PW008GE5A、PW008QG1)の fjgiドライバインタフェースのみです。

  • サポートアダプタ一覧

    [PCIカード]

    ・PRIMEPOWER
    メディア ドライバ名 カード名
    (*1)
    サポートする機能
    伝送路二重化機能 マルチパス機能
    高速切替
    方式
    RIP方式 NIC切替
    方式
    GS/SURE連携方式 マルチパス
    方式
    マルチリンク
    イーサネット
    方式
    FastEthernet hmeドライバ 基本インタフェース
    X1032A
    X1033A
    qfeドライバ X1034A
    eriドライバ 基本インタフェース × ×
    fjfeドライバ PW008FE1
    fjqeドライバ PW008QE1
    PW008QE2
    PW008QE3
    Gigabit Ethernet vgeドライバ
    (*3)
    X1044A × ×
    geドライバ X1141A
    fjgeドライバ PP028GE1
    fjgxドライバ
    (*3)
    PW008GE2
    PW008GE3
    × ×
    fjgiドライバ (*2) 基本インタフェース
    PW008GE4
    PW008GE4A
    PW008GE5
    PW008GE5A
    PW008QG1
    bgeドライバ 基本インタフェース × ×
    InfiniBand対応カード ibdlドライバ
    (*3)
    PW028SY1 × × × × ×
    FDDI pfドライバ X1152A
    X1153A
    × × × × × ×
    sndドライバ
    (*3)
    GP7B8FD2 × × × × ×
    ATM baドライバ X1157A
    X1158A
    X1159A
    × × × × × ×
    liドライバ
    (*3)
    GP7B8AT1 × × × × ×

    ・富士通S series
    メディア ドライバ名 カード名
    (*1)
    サポートする機能
    伝送路二重化機能 マルチパス機能
    高速切替
    方式
    RIP方式 NIC切替
    方式
    GS/SURE連携方式 マルチパス
    方式
    マルチリンク
    イーサネット
    方式
    FastEthernet hmeドライバ 基本インタフェース
    X1033A-A
    qfeドライバ X1034A-A
    eriドライバ 基本インタフェース × ×
    ceドライバ
    (*2)
    X2222A
    Gigabit Ethernet ceドライバ
    (*2)
    基本インタフェース
    X3150A
    X3151A
    X4150A
    X4151A
    X4422A
    bgeドライバ 基本インタフェース × ×

    [CompactPCIカード]
    メディア ドライバ名 カード名 サポートする機能
    伝送路二重化機能 マルチパス機能
    高速切替
    方式
    RIP方式 NIC切替
    方式
    GS/SURE連携方式 マルチパス
    方式
    マルチリンク
    イーサネット
    方式
    FastEthernet hmeドライバ X1232A × ×
    qfeドライバ X1234A × × × × × ×
    Gigabit Ethernet ceドライバ 基本インタフェース
    X1261A
    × × × × × ×

    [Sバスアダプタ]
    メディア ドライバ名 アダプタ名 サポートする機能
    伝送路二重化機能 マルチパス機能
    高速切替
    方式
    RIP方式 NIC切替
    方式
    GS/SURE連携方式 マルチパス
    方式
    マルチリンク
    イーサネット
    方式
    FastEthernet hmeドライバ 基本インタフェース
    X1018A
    X1059A
    × ×
    qfeドライバ X1049A × ×
    Gigabit Ethernet vgeドライバ
    (*3)
    X1045A × ×
    geドライバ X1140A × ×
    FDDI pfドライバ X1142A
    X1143A
    × × × × × ×
    ATM baドライバ X1147A
    X1148A
    X1149A
    × × × × × ×

    *1: 搭載処理装置によっては、型名にサフィックス(-F等)がつく場合があります。
    *2: タグVLAN運用する場合は、高速切替方式およびNIC切替方式のみサポートします。
    *3: Solaris 9 OSの場合にのみ使用が可能です。

【利用による効果】

  • ネットワーク障害の問題を解決するためには、通信にかかわる伝送路の冗長化が必要です。しかしながら、ネットワークには用途に応じて様々な接続形態があり、単に冗長構成を取るだけではシステム自身が複雑化し、運用、管理が難しくなります。またプログラム開発者にとっては、ネットワーク障害の検出方法やリカバリ動作を考慮しなければならず、業務アプリケーションの設計負担が大きくなります。
    PRIMECLUSTER GLSを導入することにより、このような問題が解消され、柔軟なネットワークを構築することができます。

【新規機能】

版数 新規機能
4.2 サポートハードウェアの拡大

※ InfiniBandは、InfiniBand(R) Trade Associationの商標です。

システム構成

システム構成図(1)


システム構成図(2)


システム構成図(3)



システム構成図(4)



システム構成図(5)



システム構成図(6)